▪小さな4人の大きな約束
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うるりと瞳を震わせて
札が覚えられないと主張する千早。
原田「そーかそーか。
でもバッチリ覚えてるのもあるだろう。」
千早「…あ、これ。《ふくからに》の札
これは今日バッチリ覚えました。
…ーあと………、やっぱり《ちはやふる》かなぁ。
綿谷くんが私の名前の札だって。」
《 ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ
からくれなゐに みつくくるとは 》
あの日のことは千早の心に深く残ってるんだ。
言葉は私が言ったものじゃなくても
私にとってあの日は特別で
千早にとっても特別なんだって分かって、
心に淡い喜びが通った。
原田「自分と関わりの深い歌は
誰より早く取れるようになるんだよ。
百人一首は全部で百首。
百人友達ができたと思って、仲良くなりなさい。」
その原田先生の言葉は新鮮で
何年もかるたをやってきた私の中にも深く染み渡る。
原田「まつげくん、きみは?」
太一「あ……俺は…
塾とかあって毎回来るのは……
……でも来ます、できるだけ来ます。」
原田「そうか。待ってるよ。」
太一…、かるた好きになってくれたんだ。
良かった。
楽しいって思ってくれたんだ。
原田「NAME1ちゃん、だったね。
実はきみとは昔会ったことがあるんだよ。
きみがまだヨチヨチ歩きだった頃に。
きみのおばあさんにはお世話になってたからね。
どうする?うち入るかい?」
NAME1「え…っと…、…入りたいです…、
でもいま他のかるた会に所属してて…
でっ…でも遠いんで日曜日しか行ってなくて…
平日と土曜日、ここに来てもいいですか…?」
原田「うん、もちろんだよ。」
原田先生の最初の印象は
《 激しくて厳しくて怖いおじさん 》だった。
でもほんとは
こんなにも暖かくて、優しくて、
包み込んでくれそうな程心が広くて、
大きな愛に溢れた人だったんだ。
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うるりと瞳を震わせて
札が覚えられないと主張する千早。
原田「そーかそーか。
でもバッチリ覚えてるのもあるだろう。」
千早「…あ、これ。《ふくからに》の札
これは今日バッチリ覚えました。
…ーあと………、やっぱり《ちはやふる》かなぁ。
綿谷くんが私の名前の札だって。」
《 ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ
からくれなゐに みつくくるとは 》
あの日のことは千早の心に深く残ってるんだ。
言葉は私が言ったものじゃなくても
私にとってあの日は特別で
千早にとっても特別なんだって分かって、
心に淡い喜びが通った。
原田「自分と関わりの深い歌は
誰より早く取れるようになるんだよ。
百人一首は全部で百首。
百人友達ができたと思って、仲良くなりなさい。」
その原田先生の言葉は新鮮で
何年もかるたをやってきた私の中にも深く染み渡る。
原田「まつげくん、きみは?」
太一「あ……俺は…
塾とかあって毎回来るのは……
……でも来ます、できるだけ来ます。」
原田「そうか。待ってるよ。」
太一…、かるた好きになってくれたんだ。
良かった。
楽しいって思ってくれたんだ。
原田「NAME1ちゃん、だったね。
実はきみとは昔会ったことがあるんだよ。
きみがまだヨチヨチ歩きだった頃に。
きみのおばあさんにはお世話になってたからね。
どうする?うち入るかい?」
NAME1「え…っと…、…入りたいです…、
でもいま他のかるた会に所属してて…
でっ…でも遠いんで日曜日しか行ってなくて…
平日と土曜日、ここに来てもいいですか…?」
原田「うん、もちろんだよ。」
原田先生の最初の印象は
《 激しくて厳しくて怖いおじさん 》だった。
でもほんとは
こんなにも暖かくて、優しくて、
包み込んでくれそうな程心が広くて、
大きな愛に溢れた人だったんだ。
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