▪小さな4人の大きな約束
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係活動のあと、新くんを家まで送ろうと
3人で教室まで迎えに行くと、
床に座ってひとり素振りをする新くんがいた。
札がなくたって、眼鏡がなくたって、
きっと新くんには見えてるんだー…。
千早ちゃんが、乱暴に荷物を置いて教室を出る。
千早「眼鏡、カラスが持ってっちゃったのかも。
裏山探してくる!」
真島「はぁ?!
…う、裏山になんかあるわけねーじゃん!」
新「あ、綾瀬さん…!」
NAME1「千早ちゃん!」
すぐに追いかけたけど、もう姿は見えなくて
千早ちゃんの足の速さに度肝を抜かれた。
NAME1「…ま、真島くんっ、
ちょっと、来て…!」
いたたまれずに震える声を絞りだす。
真島「な、なんだよ。」
NAME1「…あの、ごめん、この間、
持ってるの、見たんだ。」
真島「…な、何をだよ。」
NAME1「新くんの眼鏡…
真島くん、知ってるよね…?」
真島「……え…。
…あー、あれはたまたま拾って………
綿谷のかわかんねーしー…………。」
そう理屈を立てつつも
バツが悪そうに目を背ける仕草が
何だか自分を咎めているようにも感じられた。
新「あ…綾瀬さん、もういいで……。
(ドンッ) うっ!
も、もういいでさ…………。
(ズルッ) ………わっ!」
NAME1「新くん…!」
壁やらドアやら階段やら、
色々なところに当たり転びしながら
ふらふらと追ってきた新くんを支える。
スッ
真島「………これ…廊下で拾って…。」
真島くんが眼鏡を差し出し
重たそうに口を開く。
真島「い……いや…………。
とったんだ。俺が……………。」
少し泣きそうなその表情に
心がちょっと痛んだ。
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係活動のあと、新くんを家まで送ろうと
3人で教室まで迎えに行くと、
床に座ってひとり素振りをする新くんがいた。
札がなくたって、眼鏡がなくたって、
きっと新くんには見えてるんだー…。
千早ちゃんが、乱暴に荷物を置いて教室を出る。
千早「眼鏡、カラスが持ってっちゃったのかも。
裏山探してくる!」
真島「はぁ?!
…う、裏山になんかあるわけねーじゃん!」
新「あ、綾瀬さん…!」
NAME1「千早ちゃん!」
すぐに追いかけたけど、もう姿は見えなくて
千早ちゃんの足の速さに度肝を抜かれた。
NAME1「…ま、真島くんっ、
ちょっと、来て…!」
いたたまれずに震える声を絞りだす。
真島「な、なんだよ。」
NAME1「…あの、ごめん、この間、
持ってるの、見たんだ。」
真島「…な、何をだよ。」
NAME1「新くんの眼鏡…
真島くん、知ってるよね…?」
真島「……え…。
…あー、あれはたまたま拾って………
綿谷のかわかんねーしー…………。」
そう理屈を立てつつも
バツが悪そうに目を背ける仕草が
何だか自分を咎めているようにも感じられた。
新「あ…綾瀬さん、もういいで……。
(ドンッ) うっ!
も、もういいでさ…………。
(ズルッ) ………わっ!」
NAME1「新くん…!」
壁やらドアやら階段やら、
色々なところに当たり転びしながら
ふらふらと追ってきた新くんを支える。
スッ
真島「………これ…廊下で拾って…。」
真島くんが眼鏡を差し出し
重たそうに口を開く。
真島「い……いや…………。
とったんだ。俺が……………。」
少し泣きそうなその表情に
心がちょっと痛んだ。
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