▪小さな4人の大きな約束
お名前入力
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
「6年1組、NAME2さんの勝利ー!」
千早「NAME1ちゃんかっこいー!」
真島「くそっ!」
ワアッと歓声が上がると、
真島くんが札を床に叩きつけて悔しさを滲ませる。
あぁっ。
バラバラになった札を拾いながら
真島くんに話しかけた。
NAME1「真島くん、楽しかった?」
真島「はぁ?負けたんだぜ?楽しい訳…」
NAME1「私ね、
かるたで世界一になるのが夢なの!」
札をぎゅっと抱きしめ、
身を乗り出して、一面に響く声で言う。
人前でこんなに感情を表に出せたの、
初めてかもしれない。
みんな、これがほんとの《 私 》だよ。
「NAME2さん、凄かった!」
「私鳥肌立っちゃったよー!」
「教えてもらいたかったー。」
今まであまり話したこともなかった
クラスの子達が頬を赤らめて寄ってくる。
あぁ、なんで今まで隠してたんだろ。
隠さなければ今頃もっと仲良くなれてたのかな。
ーー…
真島「なんだよ3人揃って敢闘賞って。」
新「賞状は俺もいらん…。」
NAME1「ち…千早ちゃん!」
もらった賞状の名前のところを
ペンでキュキュッと書き換えて
NAME1「千早ちゃん、これあげる。」
千早「え?!ダメだよこれはNAME1ちゃんの…」
NAME1「私、ずっと憧れてて…
千早ちゃんみたいになりたくて、
千早ちゃんがいたから勇気を出せたんだ…。」
人の賞状なんて、
貰っても仕方の無いものなのは分かる。
でも私にとっては
これはただの敢闘賞じゃないんだ。
私が少しだけ変われた、大切な1枚。
NAME1「と…友達になってくれる?」
少しの恥ずかしさと
少しの怯えと
少しの不安と
沢山の期待と喜びをその言葉に込めて放つ。
周りなんか見えなくて、
2人だけしかいないみたい。
千早「何言ってるの?もうとっくに友達でしょ?」
千早ちゃんは私の手から賞状を受け取ると、
うれしい!と眩しい顔で笑った。
NAME1「新くん、試合に割り込んでごめん。」
新「いや、ありがとの。
NAME1ちゃんかっこよかったが。」
そう言いながらこちらにフラフラと歩き出し
壁にドンとぶつかる。
千早「綿谷くんの眼鏡、
どこいっちゃったんだろーねぇ。」
NAME1「…あ…。」
真島くんを振り返ると、
どうやらお母さんに叱られてしまっているようで
返してもらうタイミングを逃してしまった。
.
「6年1組、NAME2さんの勝利ー!」
千早「NAME1ちゃんかっこいー!」
真島「くそっ!」
ワアッと歓声が上がると、
真島くんが札を床に叩きつけて悔しさを滲ませる。
あぁっ。
バラバラになった札を拾いながら
真島くんに話しかけた。
NAME1「真島くん、楽しかった?」
真島「はぁ?負けたんだぜ?楽しい訳…」
NAME1「私ね、
かるたで世界一になるのが夢なの!」
札をぎゅっと抱きしめ、
身を乗り出して、一面に響く声で言う。
人前でこんなに感情を表に出せたの、
初めてかもしれない。
みんな、これがほんとの《 私 》だよ。
「NAME2さん、凄かった!」
「私鳥肌立っちゃったよー!」
「教えてもらいたかったー。」
今まであまり話したこともなかった
クラスの子達が頬を赤らめて寄ってくる。
あぁ、なんで今まで隠してたんだろ。
隠さなければ今頃もっと仲良くなれてたのかな。
ーー…
真島「なんだよ3人揃って敢闘賞って。」
新「賞状は俺もいらん…。」
NAME1「ち…千早ちゃん!」
もらった賞状の名前のところを
ペンでキュキュッと書き換えて
NAME1「千早ちゃん、これあげる。」
千早「え?!ダメだよこれはNAME1ちゃんの…」
NAME1「私、ずっと憧れてて…
千早ちゃんみたいになりたくて、
千早ちゃんがいたから勇気を出せたんだ…。」
人の賞状なんて、
貰っても仕方の無いものなのは分かる。
でも私にとっては
これはただの敢闘賞じゃないんだ。
私が少しだけ変われた、大切な1枚。
NAME1「と…友達になってくれる?」
少しの恥ずかしさと
少しの怯えと
少しの不安と
沢山の期待と喜びをその言葉に込めて放つ。
周りなんか見えなくて、
2人だけしかいないみたい。
千早「何言ってるの?もうとっくに友達でしょ?」
千早ちゃんは私の手から賞状を受け取ると、
うれしい!と眩しい顔で笑った。
NAME1「新くん、試合に割り込んでごめん。」
新「いや、ありがとの。
NAME1ちゃんかっこよかったが。」
そう言いながらこちらにフラフラと歩き出し
壁にドンとぶつかる。
千早「綿谷くんの眼鏡、
どこいっちゃったんだろーねぇ。」
NAME1「…あ…。」
真島くんを振り返ると、
どうやらお母さんに叱られてしまっているようで
返してもらうタイミングを逃してしまった。
.