▪小さな4人の大きな約束
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「お、なんか地味子がでしゃばってんぞ。」
「いや〜ん、私のダンナをいじめないでーってか?」
「やだ男子キモ〜イ!」
「てゆーかNAME2さんって、
今日1回戦で負けたじゃん。」
「テストだけは真島くんと張ってるけどさぁ。」
気にならない訳じゃない。
怖くないと言ったら嘘になる。
でも、
今逃げたら私はずっとこのままだ。
せっかくもらったチャンス。
もう《 私 》を隠すのは嫌だから。
千早「NAME1ちゃん…。」
NAME1「…千早ちゃん、新くん、見てて。
…《 私 》のかるたをー…。」
新くんのためじゃない。
これは自分との勝負。
そして
自身と真島くんへの怒り。
” s ”
シュッ
” aびしさにー ”
真島「は…っ?」
ドッと会場全体をざわめきが押し包む。
「え?!今なんだった?!」
「フライングじゃねーの!」
「先生!札ホントに合ってますか?!」
《さ》《す》《せ》
同じS音でも私には違って聞こえてる。
真島くん、1枚も取らせないから覚悟して。
今までに見せたことの無い
深く鋭い眼差しで真島くんを見据えると、
肩をビクッと震わせて
焦り混じりの頼りない表情を浮かべていた。
なんだか立場が逆転したみたいで
心地よい気分になる。
公式の大会とは違い雑音だらけの会場で、
耳を尖らせ神経を研ぎ澄ませて
間のおかしな慣れない詠みに集中する。
” あひ ”
バンッ
” みてのー ”
” こころに ”
バッ
” もー ”
消えろ、弱い自分。
消えろ、自信の無い自分。
強くなりたい。
自信を持ちたい。
千早ちゃんや新くんと
同じ場所にいたいー…。
” ちはやぶるー… ”
ただその一心で
ただそれだけを祈り、願い、
大勢の前で《 私 》を魅せた。
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「お、なんか地味子がでしゃばってんぞ。」
「いや〜ん、私のダンナをいじめないでーってか?」
「やだ男子キモ〜イ!」
「てゆーかNAME2さんって、
今日1回戦で負けたじゃん。」
「テストだけは真島くんと張ってるけどさぁ。」
気にならない訳じゃない。
怖くないと言ったら嘘になる。
でも、
今逃げたら私はずっとこのままだ。
せっかくもらったチャンス。
もう《 私 》を隠すのは嫌だから。
千早「NAME1ちゃん…。」
NAME1「…千早ちゃん、新くん、見てて。
…《 私 》のかるたをー…。」
新くんのためじゃない。
これは自分との勝負。
そして
自身と真島くんへの怒り。
” s ”
シュッ
” aびしさにー ”
真島「は…っ?」
ドッと会場全体をざわめきが押し包む。
「え?!今なんだった?!」
「フライングじゃねーの!」
「先生!札ホントに合ってますか?!」
《さ》《す》《せ》
同じS音でも私には違って聞こえてる。
真島くん、1枚も取らせないから覚悟して。
今までに見せたことの無い
深く鋭い眼差しで真島くんを見据えると、
肩をビクッと震わせて
焦り混じりの頼りない表情を浮かべていた。
なんだか立場が逆転したみたいで
心地よい気分になる。
公式の大会とは違い雑音だらけの会場で、
耳を尖らせ神経を研ぎ澄ませて
間のおかしな慣れない詠みに集中する。
” あひ ”
バンッ
” みてのー ”
” こころに ”
バッ
” もー ”
消えろ、弱い自分。
消えろ、自信の無い自分。
強くなりたい。
自信を持ちたい。
千早ちゃんや新くんと
同じ場所にいたいー…。
” ちはやぶるー… ”
ただその一心で
ただそれだけを祈り、願い、
大勢の前で《 私 》を魅せた。
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