▪小さな4人の大きな約束
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真島「おまえ大袈裟なんだよ、
そこまで寄らなくても見えんだろ?
負けたときの言い訳用か?
言っとくけど1枚でも取られたら
おまえの負けだかんな。」
大丈夫。
配置さえ覚えれば新くんは取れる。
大丈夫…。
罪悪感を押し殺して念じるように言い聞かせる。
でもなんだか、胸騒ぎがする…。
” やまがはにー ”
バンッ
「おぉっ、早いっ!」
大勢が注目する決勝戦。
新くんの反応の早さに歓声が沸く。
” みせばやなー ”
バンッ
真島くんも驚いてる。
先生「あ、綿谷くん、それは違う札よ。」
え…?
新くんが札間違えた……?
そんな訳ない…。
あっ、
札の位置がいくつか変わってる…!
新くん見えないのに…
そんなことされたら手が出せなくなる。
ずるいよ…。
” わすれじの ゆくすえまでは かたければー ”
パシッ
真島「お、あったあった。」
「おおっ。」
「とうとう真島が1枚取った!」
ずるい…。
こんなのかるたじゃない。
「やるじゃん真島。これからだぞー。」
「よそ者に負けるなー!」
ふつふつと何かが込み上げる。
「綿谷そんなに図書カード欲しいのかよー。」
「ダセー!」
ダサいのは卑怯なことして勝とうとしてる
真島くんの方なのに。
千早「……っ先生!
綿谷くん眼鏡が無くなっちゃって!
私が代わりに出てもいいですか?」
千早ちゃんの強さと優しさ。
私の憧れるもの。
憧れてるだけでまだ何もしてない。
それでいいの?
だめなんじゃないの?
『NAME1ちゃんはNAME1ちゃんやろ?』
この間新くんに言われた言葉が過 ぎる。
私、強くなりたい。
ひとつだけでいいから、
自信を持ってやりたい。
私の中で何かが弾けた。
NAME1「新くん、千早ちゃん。私にやらせて。」
真島「ハッ、おれはどっちでも構わねーぜ。
絶対おれより千早のがよえーし。
地味子なんかに負ける気もしねーし。」
NAME1「おねがい、新くん、千早ちゃん。」
真島くんはかるたを侮辱した。
許せない。
でも私もわざと負けたりしておんなじだ。
かるたの神様、ごめんなさい。
明日からいじめられたっていい。
もうそんなのどうだっていい。
地味なのも、弱いのも、《 私 》。
かるたが好きなのも、全部《 私 》ー…。
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真島「おまえ大袈裟なんだよ、
そこまで寄らなくても見えんだろ?
負けたときの言い訳用か?
言っとくけど1枚でも取られたら
おまえの負けだかんな。」
大丈夫。
配置さえ覚えれば新くんは取れる。
大丈夫…。
罪悪感を押し殺して念じるように言い聞かせる。
でもなんだか、胸騒ぎがする…。
” やまがはにー ”
バンッ
「おぉっ、早いっ!」
大勢が注目する決勝戦。
新くんの反応の早さに歓声が沸く。
” みせばやなー ”
バンッ
真島くんも驚いてる。
先生「あ、綿谷くん、それは違う札よ。」
え…?
新くんが札間違えた……?
そんな訳ない…。
あっ、
札の位置がいくつか変わってる…!
新くん見えないのに…
そんなことされたら手が出せなくなる。
ずるいよ…。
” わすれじの ゆくすえまでは かたければー ”
パシッ
真島「お、あったあった。」
「おおっ。」
「とうとう真島が1枚取った!」
ずるい…。
こんなのかるたじゃない。
「やるじゃん真島。これからだぞー。」
「よそ者に負けるなー!」
ふつふつと何かが込み上げる。
「綿谷そんなに図書カード欲しいのかよー。」
「ダセー!」
ダサいのは卑怯なことして勝とうとしてる
真島くんの方なのに。
千早「……っ先生!
綿谷くん眼鏡が無くなっちゃって!
私が代わりに出てもいいですか?」
千早ちゃんの強さと優しさ。
私の憧れるもの。
憧れてるだけでまだ何もしてない。
それでいいの?
だめなんじゃないの?
『NAME1ちゃんはNAME1ちゃんやろ?』
この間新くんに言われた言葉が
私、強くなりたい。
ひとつだけでいいから、
自信を持ってやりたい。
私の中で何かが弾けた。
NAME1「新くん、千早ちゃん。私にやらせて。」
真島「ハッ、おれはどっちでも構わねーぜ。
絶対おれより千早のがよえーし。
地味子なんかに負ける気もしねーし。」
NAME1「おねがい、新くん、千早ちゃん。」
真島くんはかるたを侮辱した。
許せない。
でも私もわざと負けたりしておんなじだ。
かるたの神様、ごめんなさい。
明日からいじめられたっていい。
もうそんなのどうだっていい。
地味なのも、弱いのも、《 私 》。
かるたが好きなのも、全部《 私 》ー…。
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