第五章*
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- 詩暢side -
せっせと駆けていくあの子の後ろ姿を
見えへんようになるまで見送った。
可笑しい子やな、NAME1ちゃんは。
……不覚にも、脳を通さんで
勝手に顔が綻んでしもた。
…何やろ。
先程渡された、
趣味悪いキラッキラの袋に視線を移す。
誕生日でもあらへんのに
プレゼントなんか寄越して、重い子やな。
気に入らへん物やったら
そこのコンビニから着払いで送り返したるわ。
水筒の暖かいお茶を啜りながら袋を開けた。
詩暢「……ブッ…!…ゴッ、ゴフッ…!」
ゲホッ!ゲホッ!
うそやろ…!!
試合でNAME1ちゃんが着とったのとおんなじ
三つ編みスノー丸Tシャツ10枚限定激レアカラー…!
しかも新品タグ付きや。
中古でも手に入らへん激レア中の激レアやで。
はっ…!
まだ東京にしか売ってへん
ダディベアの新作ヘアバンドまで入ってん…!
何やのあの子…!
嬉しさのあまり満悦の表情を隠せへん。
えらい暴れたなる気分や。
趣味悪いやら重いやら、訂正や。
なんなら金一封送り付けてもええわ!
「わ、若宮さん…そろそろ閉めますさかい…。」
は、うちとしたことが取り乱してもうた。
詩暢「…失礼します。」
上機嫌に目ぇ細めて思わず口角が上がる。
NAME1ちゃん、
約束の品しっかり受け取ったで。
またうちをがっかりさせたら
次こそ許さへんよ。
月と街燈りが薄絹で包んだように
夜空を青白う浮かせとった。
- 詩暢side - end.
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- 詩暢side -
せっせと駆けていくあの子の後ろ姿を
見えへんようになるまで見送った。
可笑しい子やな、NAME1ちゃんは。
……不覚にも、脳を通さんで
勝手に顔が綻んでしもた。
…何やろ。
先程渡された、
趣味悪いキラッキラの袋に視線を移す。
誕生日でもあらへんのに
プレゼントなんか寄越して、重い子やな。
気に入らへん物やったら
そこのコンビニから着払いで送り返したるわ。
水筒の暖かいお茶を啜りながら袋を開けた。
詩暢「……ブッ…!…ゴッ、ゴフッ…!」
ゲホッ!ゲホッ!
うそやろ…!!
試合でNAME1ちゃんが着とったのとおんなじ
三つ編みスノー丸Tシャツ10枚限定激レアカラー…!
しかも新品タグ付きや。
中古でも手に入らへん激レア中の激レアやで。
はっ…!
まだ東京にしか売ってへん
ダディベアの新作ヘアバンドまで入ってん…!
何やのあの子…!
嬉しさのあまり満悦の表情を隠せへん。
えらい暴れたなる気分や。
趣味悪いやら重いやら、訂正や。
なんなら金一封送り付けてもええわ!
「わ、若宮さん…そろそろ閉めますさかい…。」
は、うちとしたことが取り乱してもうた。
詩暢「…失礼します。」
上機嫌に目ぇ細めて思わず口角が上がる。
NAME1ちゃん、
約束の品しっかり受け取ったで。
またうちをがっかりさせたら
次こそ許さへんよ。
月と街燈りが薄絹で包んだように
夜空を青白う浮かせとった。
- 詩暢side - end.
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