第五章*
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どれくらい時間がたっただろう。
ふと気づくと辺りはもう真っ暗で
少しだけ肌寒くて
新が隣に座ってた。
新「…寒ない?これ羽織っとき。」
ふわりと肩にかかる新のパーカーが
今はやたらと重たく感じる。
ここはどこだろ。
ゆっくりと目だけで辺りを見回すと
どうやらバスのターミナルのようだった。
《ちは》取れなかった。
友達の札。
『 つまらん。』
最後詩暢ちゃんに言われた言葉が
返しの付いた槍のように胸に刺さって残る。
少しでもかるたを離れたらいけなかった。
実力が伸びてるんだから勝てるなんて
とんだ自惚れに他ならない。
私がだらだらと時間を無駄にした
3、4ヶ月の間にも
詩暢ちゃんはかるたを磨いてた。
詩暢ちゃんだって成長してるに
決まってるじゃん…。
結果詩暢ちゃんを失望させて。
新もせっかく見に来てくれたのに、
がっかりしただろうな。
…馬鹿だ……私…。
自らを嘲るように、
目から口へかけて冷たい笑みで顔が歪んだ。
新「NAME1、東京行きもう出んで、
朝まで時間潰すしかない。」
NAME1「福井行きは?まだある?」
新「あるけど…。」
NAME1「じゃあ、新は帰れるね。
ごめんね、何かまたぼーっとしちゃって。
いてくれてありがと!」
無理に作った笑顔を貼り付けて
涙声になりそうなのを必死に堪える。
新「一緒にいるで。」
目の奥に圧を感じ、視界が滲むのを
唇を強く噛み締めて食い止めた。
泣くな。
後悔したって自分が悪いんだから。
怠けた奴に神様が微笑む筈ないでしょう。
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どれくらい時間がたっただろう。
ふと気づくと辺りはもう真っ暗で
少しだけ肌寒くて
新が隣に座ってた。
新「…寒ない?これ羽織っとき。」
ふわりと肩にかかる新のパーカーが
今はやたらと重たく感じる。
ここはどこだろ。
ゆっくりと目だけで辺りを見回すと
どうやらバスのターミナルのようだった。
《ちは》取れなかった。
友達の札。
『 つまらん。』
最後詩暢ちゃんに言われた言葉が
返しの付いた槍のように胸に刺さって残る。
少しでもかるたを離れたらいけなかった。
実力が伸びてるんだから勝てるなんて
とんだ自惚れに他ならない。
私がだらだらと時間を無駄にした
3、4ヶ月の間にも
詩暢ちゃんはかるたを磨いてた。
詩暢ちゃんだって成長してるに
決まってるじゃん…。
結果詩暢ちゃんを失望させて。
新もせっかく見に来てくれたのに、
がっかりしただろうな。
…馬鹿だ……私…。
自らを嘲るように、
目から口へかけて冷たい笑みで顔が歪んだ。
新「NAME1、東京行きもう出んで、
朝まで時間潰すしかない。」
NAME1「福井行きは?まだある?」
新「あるけど…。」
NAME1「じゃあ、新は帰れるね。
ごめんね、何かまたぼーっとしちゃって。
いてくれてありがと!」
無理に作った笑顔を貼り付けて
涙声になりそうなのを必死に堪える。
新「一緒にいるで。」
目の奥に圧を感じ、視界が滲むのを
唇を強く噛み締めて食い止めた。
泣くな。
後悔したって自分が悪いんだから。
怠けた奴に神様が微笑む筈ないでしょう。
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