第五章*
お名前入力
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
出札悪いな…空札ばっかりや。
NAME1、集中切らしたらあかんよ。
” f ”
シュッ
” uくからにー… ”
「…うそやろ、クイーンの陣から
一字決まり抜いたで…!」
「さっきから、クイーン相手に
よう食らいつく思うとったけど…」
「あの子もしかして、金沢の決勝で一枚も
取らせんかったてゆうNAME2て子ちゃう…?」
得意の一字決まり、F音。
NAME1の耳が読手の息を捉え始めた。
《ゆ(ふ)》送ったで、自分でも感じてるんや。
ここからやよ、NAME1。
” わt ”
パッ
” aのはら や ”
自陣大山札守った。
そういえばこの札、前にNAME1が
俺の札やって言うてたな。
不意に思い出して頬が緩む。
《す》《さ》《ゆ(ふ)》
一字決まりは取ってるで、
だいぶ流れ掴んできたみたいやの。
ギャラリーの大半が
NAME1と詩暢ちゃんの試合を見てる。
もうざわつきもせん程の緊迫感で
ピリピリとした空気が蔓延った。
” あさ ” シュ…
詩暢ちゃんやっぱり自陣固いなぁ。
” ts ”
パンッ
” お ”
バンッ
一字決まりはNAME1の方が速い。
これで1枚差。
自陣守ってくんや。
NAME1…もうちょいや。
健気に食らいつくNAME1を見てると
身を乗り出さんではいられん。
” あき ” ヒュ…
” きみ ” ヒュッ
「…凄いなあの子。諦めてへんなぁ。」
「粘ってんけどだいぶ疲れとうみたいや。」
「やっぱ最後はクイーンなんかなあ。」
焦るな。
焦ったらあかんよ。
終盤に連取を許して
NAME1の集中が乱れてきてる。
集中せんと、聴こえんくなる…。
” を ” シュ…
” ぐらやまー… ”
NAME1が…
一字決まりの《を(ぐ)》抜かれた…。
NAME1は今
土壇場に追い詰められたような心境やろう。
敵陣最後の札が《ちは》やなんて、
かるたの神様は意地悪やの。
NAME1のことを思うと、
心臓が掴まれるような気になった。
- 新side - end.
.
出札悪いな…空札ばっかりや。
NAME1、集中切らしたらあかんよ。
” f ”
シュッ
” uくからにー… ”
「…うそやろ、クイーンの陣から
一字決まり抜いたで…!」
「さっきから、クイーン相手に
よう食らいつく思うとったけど…」
「あの子もしかして、金沢の決勝で一枚も
取らせんかったてゆうNAME2て子ちゃう…?」
得意の一字決まり、F音。
NAME1の耳が読手の息を捉え始めた。
《ゆ(ふ)》送ったで、自分でも感じてるんや。
ここからやよ、NAME1。
” わt ”
パッ
” aのはら や ”
自陣大山札守った。
そういえばこの札、前にNAME1が
俺の札やって言うてたな。
不意に思い出して頬が緩む。
《す》《さ》《ゆ(ふ)》
一字決まりは取ってるで、
だいぶ流れ掴んできたみたいやの。
ギャラリーの大半が
NAME1と詩暢ちゃんの試合を見てる。
もうざわつきもせん程の緊迫感で
ピリピリとした空気が蔓延った。
” あさ ” シュ…
詩暢ちゃんやっぱり自陣固いなぁ。
” ts ”
パンッ
” お ”
バンッ
一字決まりはNAME1の方が速い。
これで1枚差。
自陣守ってくんや。
NAME1…もうちょいや。
健気に食らいつくNAME1を見てると
身を乗り出さんではいられん。
” あき ” ヒュ…
” きみ ” ヒュッ
「…凄いなあの子。諦めてへんなぁ。」
「粘ってんけどだいぶ疲れとうみたいや。」
「やっぱ最後はクイーンなんかなあ。」
焦るな。
焦ったらあかんよ。
終盤に連取を許して
NAME1の集中が乱れてきてる。
集中せんと、聴こえんくなる…。
” を ” シュ…
” ぐらやまー… ”
NAME1が…
一字決まりの《を(ぐ)》抜かれた…。
NAME1は今
土壇場に追い詰められたような心境やろう。
敵陣最後の札が《ちは》やなんて、
かるたの神様は意地悪やの。
NAME1のことを思うと、
心臓が掴まれるような気になった。
- 新side - end.
.