第五章＊
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- 新side -
「クイーンはまた独壇場やろ。」
「相手の子えらい美人やなぁ。」
NAME1がいよいよ詩暢ちゃんと…。
自分の試合でないのに身体が強ばった。
「暗記時間15分です。
お静かにお待ちください。」
会場が一気に静まり返り
空気が張り詰めていくのを感じる。
NAME1の取札悪いな。
NAME1の感じの良さなら
敵陣でも一字決まりは抜く。
ほやけど詩暢ちゃんの配置、隙が見当たらん。
自陣の守り固めてくのが得策や。
” みち ” ヒュ…
” わがそ ” シュ…
さすが詩暢ちゃんや。
決まり字までは腕が動かん。
真っ直ぐ札に向かう鋭い指先。
” ------ ”
バンッ
” --------- ”
シュッ
………。
俺…分かってもたかもしれん。
NAME1が詩暢ちゃんに勝てえん理由。
なんで今まで気づかなかったんやろ。
初歩的なことやが。
後で原田先生にも見てもらおう。
携帯を取り出し動画を撮影する。
あ、大山札抜かれた。
焦ったらあかん。
まだ序盤やで、挽回できる。
NAME1みたいに感じがいい人は
決まり字が短くなる後半の方が得意や。
徐々に詰めたらいい。
焦るな。
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「クイーンはまた独壇場やろ。」
「相手の子えらい美人やなぁ。」
NAME1がいよいよ詩暢ちゃんと…。
自分の試合でないのに身体が強ばった。
「暗記時間15分です。
お静かにお待ちください。」
会場が一気に静まり返り
空気が張り詰めていくのを感じる。
NAME1の取札悪いな。
NAME1の感じの良さなら
敵陣でも一字決まりは抜く。
ほやけど詩暢ちゃんの配置、隙が見当たらん。
自陣の守り固めてくのが得策や。
” みち ” ヒュ…
” わがそ ” シュ…
さすが詩暢ちゃんや。
決まり字までは腕が動かん。
真っ直ぐ札に向かう鋭い指先。
” ------ ”
バンッ
” --------- ”
シュッ
………。
俺…分かってもたかもしれん。
NAME1が詩暢ちゃんに勝てえん理由。
なんで今まで気づかなかったんやろ。
初歩的なことやが。
後で原田先生にも見てもらおう。
携帯を取り出し動画を撮影する。
あ、大山札抜かれた。
焦ったらあかん。
まだ序盤やで、挽回できる。
NAME1みたいに感じがいい人は
決まり字が短くなる後半の方が得意や。
徐々に詰めたらいい。
焦るな。
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