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机くんとかなちゃん、

かるたを始めて間もないのに

いきなりの５試合…

げっそりと憔悴しきっている。




太一「今日はもう終わろう。
二人がもう限界だよ。」

千早「大会出たらキツい場面は沢山あるよ。
だから練習を…。」




だめだ…、

千早は大会で頭がいっぱいになってる。


このメンバーで全国行くって張り切ってたもんね。

そりゃ私も全国行けたらいいとは思うけど、

まだ初心者の二人に無理させて

かるた嫌いになってほしくないよ。




NAME1「千早？二人とも充分頑張ってるよ。
これ以上やったら潰れちゃう。
今日は終わりにして、また明日にしよ？」




千早がハッとしたように

机くんとかなちゃんを見つめた。




NAME1「ご飯食べよっか。
あ、先シャワー浴びたい人！」

机「食欲ない…。」

奏「私も…。シャワーお借りします…。」

肉まん「俺はメシー！腹減って死にそう。」




かなちゃんをバスルームに案内して、

食欲が無いという机くんにスープを出した。

肉まんくんは、あ、もう食べてる。


千早は…珍しく静かだ。

ちょっと気にしちゃったかな…。




NAME1「…たいち…たいち。」




小声でこっそりと廊下に呼び出し、

後の計画の打ち合わせをする。




太一「わかった、男子は任せろ。」

NAME1「よろしく。」




みんなご飯とお風呂を済ませて、

男子部屋と女子部屋に別れて布団に入る。



かなちゃんはすぐに寝てしまったし、

千早は考え事をしてるのか

ぼーっと天井を見つめている。

私はこの後のことを思うと

わくわくして微笑が込み上げ寝つけない。







ピリリリリリリリリ



千早がビクッと身体を跳ねさせて

千早「え！何？！何？！」



同時にかなちゃんがガバッと起き上がり、

奏「行きますよ、千早ちゃん！」

と千早の手を引いて早足でリビングに向かう。


私は急いでキッチンに寄って、

冷蔵庫から箱を取り出して持って行った。







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