第四章*
お名前入力
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
- 新side -
3位か…。
結局今日は集中しきれんかった。
NAME1と決勝で闘いたかった。
NAME1のさっきの相手、
騒がしいやつやったな。
NAME1も相当削られたやろう。
決勝しっかり見てやらな。
きっとギャラリー多いで先に
見やすい位置に座っとこ。
「決勝戦、間もなくです。
お静かにお待ちください。」
ガラッと戸が開く音がして目を向けた。
は…
身体中にふつふつと鳥肌が立つ。
普段のNAME1なら
まず辺りを見回して俺を探して、
笑顔で手ぇをブンブン振ってくる筈や。
なのに、なんやこの表情。
人形みたいに眉ひとつ動かさんで
息してるかもわからん程の落ち着き様。
ただただ前を見据えて席につく。
NAME1から広がる雰囲気に呑まれて
会場全体が緊張に包まれるのがわかる。
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな
いまをはるべと さくやこのはな ”
” ” シュッー…
” ふくからにー… ”
ギャラリーがどよめく。
今の詠まれる前やなかった…?
速い…。
相手なんか身体動いてえんよ。
恐怖にも感じられる鋭い札捌きに
ツーっと背筋に冷たい汗が流れた。
あぁ
頭回ってえんのでない。
不気味なほどに深い集中。
周囲の雑音も、相手さえも見えん程に。
張り詰めた空気で潰されそうや。
表情を全く変えんで、
札から一瞬たりとも目を離さん。
何がNAME1をほうさせたんやろうか。
NAME1の試合は何度も見たことあるけど
ほんでも今までの試合の集中とはレベルが違う。
無意識に握った拳が震えて止まらん。
なんで俺でないんやろう。
なんで俺負けたんや。
.
- 新side -
3位か…。
結局今日は集中しきれんかった。
NAME1と決勝で闘いたかった。
NAME1のさっきの相手、
騒がしいやつやったな。
NAME1も相当削られたやろう。
決勝しっかり見てやらな。
きっとギャラリー多いで先に
見やすい位置に座っとこ。
「決勝戦、間もなくです。
お静かにお待ちください。」
ガラッと戸が開く音がして目を向けた。
は…
身体中にふつふつと鳥肌が立つ。
普段のNAME1なら
まず辺りを見回して俺を探して、
笑顔で手ぇをブンブン振ってくる筈や。
なのに、なんやこの表情。
人形みたいに眉ひとつ動かさんで
息してるかもわからん程の落ち着き様。
ただただ前を見据えて席につく。
NAME1から広がる雰囲気に呑まれて
会場全体が緊張に包まれるのがわかる。
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな
いまをはるべと さくやこのはな ”
” ” シュッー…
” ふくからにー… ”
ギャラリーがどよめく。
今の詠まれる前やなかった…?
速い…。
相手なんか身体動いてえんよ。
恐怖にも感じられる鋭い札捌きに
ツーっと背筋に冷たい汗が流れた。
あぁ
頭回ってえんのでない。
不気味なほどに深い集中。
周囲の雑音も、相手さえも見えん程に。
張り詰めた空気で潰されそうや。
表情を全く変えんで、
札から一瞬たりとも目を離さん。
何がNAME1をほうさせたんやろうか。
NAME1の試合は何度も見たことあるけど
ほんでも今までの試合の集中とはレベルが違う。
無意識に握った拳が震えて止まらん。
なんで俺でないんやろう。
なんで俺負けたんや。
.