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「優勝、NAME2NAME1五段。」





会場全体から沸き立つような拍手を浴びる。



私、勝ったんだ。

決勝の試合のことはよく覚えてない。



６試合…とにかく疲れた。

立っているのもしんどい。

表彰式、はやく終わってくれないかな。




ふらつく足を何とか伸ばして

主催者のだらだらと長い感想話を聞かされる。









眠気とも似た感覚に襲われ目を擦ると、

突然視界がゆらゆらと揺れて耳が詰まった。



あ…

力を使い切るって、こうゆうこと…





直後右肩に衝撃が走り、

遠くで新の声が聞こえたと思ったら

意識が霧がかったように遠のいた。





こら自分、まだ寝ちゃ駄目だよ。

まだ表彰式が…

新と話したいことも沢山あるでしょ？

起きなきゃ。

新、新どこ？

新の３位決定戦は…

あっそうか、

この大会は３位決定戦やらないんだ。

準決勝の成績で決まるんだっけ。

新入賞できたかなぁ。








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