第四章*
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「「ありがとうございました。」」
ふー…。
大声辞めさせてからは一枚も取らせてない。
結果9枚差で勝ち。
肩を落として項垂れる相手を見て、
今回ばかりは本気でざまぁみろと思った。
…新の方はまだ終わってない。
だいぶ接戦みたいだ。
次はいよいよ決勝。
新と…。
そう信じて、
金平糖を貪り控室で仮眠を取る。
「決勝を始めますので移動をお願いします。」
運営の人の声で目が覚め、察した。
………新は負けたんだ。
自分でも驚くくらい冷静。
神経が研ぎ澄まされているのを感じる。
顔を洗って会場入りすると、
沢山のギャラリーが静かに座っていた。
「あ、朝見たキレイな子!」
「…思い出した、小中の全国で
何度か優勝してるNAME2NAME1だ!」
「えっ、NAME2さん?雰囲気変わってて
全然気づかなかった…。」
同世代が気づいたみたいでざわついたけど、
今は誰がどんな噂を立てようが構わない。
新の姿はあえて探さなかった。
今はただ目の前の相手に集中。
絶対に負けないから。
見てて、新。
第六回戦 - 決勝 -
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
もう聞き慣れた読手の声。
不思議と気負いなくリラックスしてる。
耳の調子も最高にいい。
もうチューニングは嵌った。
畳を擦る音さえも届かない。
読手の声帯と私の鼓膜が
直接繋がったように。
心に波紋ひとつ立てずに、悠然と。
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「「ありがとうございました。」」
ふー…。
大声辞めさせてからは一枚も取らせてない。
結果9枚差で勝ち。
肩を落として項垂れる相手を見て、
今回ばかりは本気でざまぁみろと思った。
…新の方はまだ終わってない。
だいぶ接戦みたいだ。
次はいよいよ決勝。
新と…。
そう信じて、
金平糖を貪り控室で仮眠を取る。
「決勝を始めますので移動をお願いします。」
運営の人の声で目が覚め、察した。
………新は負けたんだ。
自分でも驚くくらい冷静。
神経が研ぎ澄まされているのを感じる。
顔を洗って会場入りすると、
沢山のギャラリーが静かに座っていた。
「あ、朝見たキレイな子!」
「…思い出した、小中の全国で
何度か優勝してるNAME2NAME1だ!」
「えっ、NAME2さん?雰囲気変わってて
全然気づかなかった…。」
同世代が気づいたみたいでざわついたけど、
今は誰がどんな噂を立てようが構わない。
新の姿はあえて探さなかった。
今はただ目の前の相手に集中。
絶対に負けないから。
見てて、新。
第六回戦 - 決勝 -
” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
もう聞き慣れた読手の声。
不思議と気負いなくリラックスしてる。
耳の調子も最高にいい。
もうチューニングは嵌った。
畳を擦る音さえも届かない。
読手の声帯と私の鼓膜が
直接繋がったように。
心に波紋ひとつ立てずに、悠然と。
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