第四章*
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《す》《め》《ふ》に加え
一字決まりになった《しの》を私が取り、
焦りからか相手が大山札《わたのはら や》で
《わたのはら こ》にお手つきでダブ。
敵陣11枚、自陣2枚。
流石は第四回戦。
試合は4組で、それぞれ実力にそれ程差はない。
全試合が終盤に差し掛かり、
会場が更に硬い空気で包まれ静まり返る。
” ちぎり ”
バシッ
” おきし ”
また取った。相手が完全に調子を崩している。
いよいよ自陣が一枚になった。
自分の取り柄でもある、落ち着いたかるた。
ピンチでも絶対に最後まで
焦らない、動揺しないことを心がける。
神経が乱れれば必ず隙ができるから。
出し切れない試合程悔しいものはないから。
” なg ”
パッ
” aらへばー… ”
「「ありがとうございました。」」
NAME1「ふー…っ。」
最初はどうなるかと思ったけど、
相手が調子崩してくれて11枚差で勝てた。
友札の出が少なかったのが救いだ。
相性は悪い筈の相手だったのに、
本当に運がよかった…。
結果は11枚差でも、これは実力の差じゃない。
運に助けられるようじゃ、まだまだだな…。
ちらっと新の方を見ると、
まだ試合は終わっていなかった。
えっ、2枚差で負けてる!
新の相手、私闘ったことある人だ。
新が苦戦する程では無かった筈…。
…どうしたんだろ。
見守っていたい…けど、私は次もある。
元々は新に会うために参加した大会だけど、
今日は絶対に勝ちたい理由があるんだ。
しっかり仮眠取って暗記を抜かなくちゃ。
がんばれ、新!
心の中で精一杯叫び、会場を後にした。
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《す》《め》《ふ》に加え
一字決まりになった《しの》を私が取り、
焦りからか相手が大山札《わたのはら や》で
《わたのはら こ》にお手つきでダブ。
敵陣11枚、自陣2枚。
流石は第四回戦。
試合は4組で、それぞれ実力にそれ程差はない。
全試合が終盤に差し掛かり、
会場が更に硬い空気で包まれ静まり返る。
” ちぎり ”
バシッ
” おきし ”
また取った。相手が完全に調子を崩している。
いよいよ自陣が一枚になった。
自分の取り柄でもある、落ち着いたかるた。
ピンチでも絶対に最後まで
焦らない、動揺しないことを心がける。
神経が乱れれば必ず隙ができるから。
出し切れない試合程悔しいものはないから。
” なg ”
パッ
” aらへばー… ”
「「ありがとうございました。」」
NAME1「ふー…っ。」
最初はどうなるかと思ったけど、
相手が調子崩してくれて11枚差で勝てた。
友札の出が少なかったのが救いだ。
相性は悪い筈の相手だったのに、
本当に運がよかった…。
結果は11枚差でも、これは実力の差じゃない。
運に助けられるようじゃ、まだまだだな…。
ちらっと新の方を見ると、
まだ試合は終わっていなかった。
えっ、2枚差で負けてる!
新の相手、私闘ったことある人だ。
新が苦戦する程では無かった筈…。
…どうしたんだろ。
見守っていたい…けど、私は次もある。
元々は新に会うために参加した大会だけど、
今日は絶対に勝ちたい理由があるんだ。
しっかり仮眠取って暗記を抜かなくちゃ。
がんばれ、新!
心の中で精一杯叫び、会場を後にした。
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