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千早とはもっと、もっと高いところで闘いたい。




太一も、他のみんなも察してくれているのか

練習で私と千早が組むことはない。




千早もきっとわかってるんだ。






頬をパンッと叩いて

太一に腕立て伏せを教えてもらう。




太一「手は肩幅に開いて。尻上げない！
肩から足の先まで一本の棒になれ。」




思った以上にスパルタだ。

苦痛に顔が歪み、汗が滴る。




でも、やらなきゃ。

これを続ければ更に上にいけると

そう信じて頑張ろう。










奏「あの、感じってなんですか？」

肉まん「読みへの反応速度のことで、
要するに ” 聴こえ ” のこと。
これはもう生まれつきでさ、
綾瀬やNAME1はその才能で取ってる。
NAME1くらいになるともう
バケモン級だけどな…。」




えっ、バケモンって、酷い。




NAME1「私だって初めから
ここまで聴こえた訳じゃないよ。
ほら、うちのおばあちゃん専任読手じゃん。
毎日詠んでもらって練習してたし。」

奏「専任読手？！
まさかあのNAME2読手ですか？！」




ぷるぷると小さな身体を震わせて

興奮するかなちゃん。

ふふ、可愛いなあ。




NAME1「かなちゃん、今度遊びにくる？
おばあちゃんがいる日に。」

奏「えっ、いいんですか？！
ぜひ！ぜひ伺わせてください！！」





感動のあまりか、珍しくかなちゃんが

キャーキャー言いながら暴れている。






楽しいな。


やっぱり友達っていいね。





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