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” ち ”

バッ

” はやぶるー ”




取った！

千早が《ちは》で勝った！




「「ありがとうございました」」




原田「よし！」




…優勝。

つまりA級に昇格。

千早が、A級に来る。




もうすっかり日が落ちて

夜風がひんやりと冷たいのに

身体の内から燃えるように熱いものが込み上げた。




ぶわっと涙が吹きこぼれて

色んな気持ちが混じりあう。







千早が目の前に走ってきて

窓をガラッと勢いよく開けると、

身を乗り出して太一を捕まえた。




千早「やろう。かるたやろう太一。やろう！」




ざわつく会場の音がかき消され

まるでそこには私たちしかいないよう。




千早「一緒に強くなろう。
仲間がいたら強くなれるから！」




ただの街灯さえも

宝石のようにキラキラして見えた。





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