第二章*
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新「俺はこれが一番好きや。」
そう新が指さすのは
薄ピンクの桜の木々に混じり
一本だけ立つ、紅色の花をつけた木。
新「この木は他の桜の木よりも
背が小さいし花も少ないけど、一番綺麗や。
こんなに沢山の桜の中で
違うのは自分だけなのに負けてない。
濃い紅の色で主張してる。立派やろ。」
激しく胸を打たれて、
涙が出そうになった。
新「この木は、NAME1や。
人よりちょっこし気が小そうて
少しあほやけど、
周りにかるた友達がえん状況で、
変わり者扱いされても
一生懸命やってきたんや。
こんなに立派に立ってる木ぃ
今更折るのは勿体ないやろ。」
桜からの木漏れ日のせいか
自分の目に溜まる雫のせいか
視界が白んでぼやける。
NAME1「アホは余計だっ!
わかってるしぃ、かるた、頑張るって
昨日も言ったしぃいぃぃ…!」
そう口にしながら、
身体が震える程の嬉しさに
堪えていた涙がボロボロと溢れ落ちる。
NAME1「よりによって私が一番好きな木…」
新「ほうなんか?」
NAME1「紅千鳥って言う、遅咲きの紅梅。」
新「これ桜やないんか。
花の形似てるでわからん。」
目を丸くして
花をまじまじと見比べる新の姿に
ふふっと笑いが込み上げてくる。
NAME1「桜と梅の見分け方でね、
一番分かりやすいのは木の幹。
さくらはつるっとして艶があって、
横向きのしま模様があるのが多い。
梅は全体的にゴツゴツしてて艶がない。
花びらとか花の付き方にも違いはあるけど
新にはわかんないだろうから省略っ。」
新「…なっ、人をアホ扱いして…」
NAME1「お互い様でしょーっ!」
河原に寝転んで
流れる春の雲を仰ぎ
木々を揺らす風の音に耳を委ねた。
《 第二章 〜完〜 》
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新「俺はこれが一番好きや。」
そう新が指さすのは
薄ピンクの桜の木々に混じり
一本だけ立つ、紅色の花をつけた木。
新「この木は他の桜の木よりも
背が小さいし花も少ないけど、一番綺麗や。
こんなに沢山の桜の中で
違うのは自分だけなのに負けてない。
濃い紅の色で主張してる。立派やろ。」
激しく胸を打たれて、
涙が出そうになった。
新「この木は、NAME1や。
人よりちょっこし気が小そうて
少しあほやけど、
周りにかるた友達がえん状況で、
変わり者扱いされても
一生懸命やってきたんや。
こんなに立派に立ってる木ぃ
今更折るのは勿体ないやろ。」
桜からの木漏れ日のせいか
自分の目に溜まる雫のせいか
視界が白んでぼやける。
NAME1「アホは余計だっ!
わかってるしぃ、かるた、頑張るって
昨日も言ったしぃいぃぃ…!」
そう口にしながら、
身体が震える程の嬉しさに
堪えていた涙がボロボロと溢れ落ちる。
NAME1「よりによって私が一番好きな木…」
新「ほうなんか?」
NAME1「紅千鳥って言う、遅咲きの紅梅。」
新「これ桜やないんか。
花の形似てるでわからん。」
目を丸くして
花をまじまじと見比べる新の姿に
ふふっと笑いが込み上げてくる。
NAME1「桜と梅の見分け方でね、
一番分かりやすいのは木の幹。
さくらはつるっとして艶があって、
横向きのしま模様があるのが多い。
梅は全体的にゴツゴツしてて艶がない。
花びらとか花の付き方にも違いはあるけど
新にはわかんないだろうから省略っ。」
新「…なっ、人をアホ扱いして…」
NAME1「お互い様でしょーっ!」
河原に寝転んで
流れる春の雲を仰ぎ
木々を揺らす風の音に耳を委ねた。
《 第二章 〜完〜 》
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