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第十三章*

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- 机side -






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From. かなちゃん〈kanade113@xxx.xx.xx〉
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Sub. 千早ちゃん捕まえました。
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今から千早ちゃんを学校へ連れて行きます。
真島部長は3回戦で敗退してしまいました。
NAME1ちゃんは準決勝進出です。
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肉まんくんは試合並の集中力を発揮して

いいペースで進められてる。

綾瀬は…分かってないんだ。




ー…




しばらくすると

綾瀬がこそこそと戻ってきて僕に謝った。




千早「こ…駒野先生…
すみませんでした…抜け出して……。」

机「………………。
真島の結果、かなちゃんがメールで教えてくれた。
落ち込んでなかったか?」

千早「あ、えっと…」

机「真島はこんだけかるたに時間をかけても
学年1位から落ちたことない。
1位じゃないと
かるた部辞めさせられるって言ってた。」




真島がどれだけのプレッシャーの中で

踏ん張ってると思ってんだ。




机「綾瀬、この間NAME2
《 かるたばっかりなのになんで勉強もできるの 》
って聞いてたよね?
綾瀬はNAME2が努力いらずの天才だと思ってる?」

千早「え…。」

机「NAME2と同じクラスのかなちゃんが言ってたよ。
NAME2は授業中、先生が黒板に書かずに
ただ説明してるだけの内容もノートに書いてるって。
授業中に理解できなかったところは休み時間に
先生に聞きに職員室に入り浸ってるって。
家庭学習とか塾に時間を費やさないために
放課後の時間と休日を全部かるたに回すために
そうやって工夫して陰で努力してんだよ。」




授業内容を応用まで含めて

その日のうちにマスターするなんて

常人には真似出来ないことかもしれない。

やっぱり天才の要素はある。

だけどただの天才なんかじゃない。

真島もNAME2も “ 努力の天才 ” だ。




机「やりたいことを思いっきりやるためには
やりたくないことも
思いっきりやんなきゃいけないんだ。」




そう綾瀬に言いながら

自分も今一度噛み締める。




千早「すみませんでした!
ガリガリやります、今から!」

肉まん「俺もう英語まで完璧だもんねー。」

千早「追いつきます!」




近くで頑張ってる仲間がいる。

だから僕も挫けずにやれるんだ。






- 机side - end.






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