第十三章*
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- 新side -
強い…強いなあ……
坪口広史さん
白波かるた会の…
敵陣残り1枚。
でも俺があと1枚取れば運命戦や。
まだわからん。
力強い目。
残り1枚になってもまだ攻める目。
原田先生が奥にいるー…。
“ きりぎりすー ”
自陣右下段の “ きり ” 。
坪口さんの指がほんの僅か先に触れた。
新「ありがとうございました。」
坪口「あっ……」
静かに長く深い息をすると
途端に悔しさが込み上げてくる。
飛び出し遅れた…
坪口さんはちゃんと狙ってきてた…
何で遅れた…
その前に取れた札3枚はあったやろ…
何で取らんかった…
眉間にみるみる力が入って
拳を強く握りながら出口へ足を運ぶ。
ドンッ
太一「…広史さんはうちのエースなんだ。
そんな簡単には負けねーよ。」
扉の前で待ち伏せた太一に胸をどつかれた。
太一「千早、お前も……」
太一の横でうずくまる千早は
よくよく見ると恐ろしい形相で
ガリガリとなにかを書き込んでいた。
千早「なんでああ取るの?なんで空札動かないの?
なんで?送り札の時間のかけ方何考えてるの?
なに?なんで?どうして?」
太一「おい千早、おい!」
太一が頭を軽くはたくと千早はハッと顔を上げる。
服を引っ張られその通りに千早の正面に正座すると
試合の前みたいに礼をして向き直る。
その顔は何かに怯えるような険しい表情。
新「なんや?戦う前からほんな怖い顔してるんか?」
太一も千早も色々考えてるんやな。
ほう思ったらなんか嬉しいような気がしてきて
つい頬が綻んだ。
- 新side - end.
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- 新side -
強い…強いなあ……
坪口広史さん
白波かるた会の…
敵陣残り1枚。
でも俺があと1枚取れば運命戦や。
まだわからん。
力強い目。
残り1枚になってもまだ攻める目。
原田先生が奥にいるー…。
“ きりぎりすー ”
自陣右下段の “ きり ” 。
坪口さんの指がほんの僅か先に触れた。
新「ありがとうございました。」
坪口「あっ……」
静かに長く深い息をすると
途端に悔しさが込み上げてくる。
飛び出し遅れた…
坪口さんはちゃんと狙ってきてた…
何で遅れた…
その前に取れた札3枚はあったやろ…
何で取らんかった…
眉間にみるみる力が入って
拳を強く握りながら出口へ足を運ぶ。
ドンッ
太一「…広史さんはうちのエースなんだ。
そんな簡単には負けねーよ。」
扉の前で待ち伏せた太一に胸をどつかれた。
太一「千早、お前も……」
太一の横でうずくまる千早は
よくよく見ると恐ろしい形相で
ガリガリとなにかを書き込んでいた。
千早「なんでああ取るの?なんで空札動かないの?
なんで?送り札の時間のかけ方何考えてるの?
なに?なんで?どうして?」
太一「おい千早、おい!」
太一が頭を軽くはたくと千早はハッと顔を上げる。
服を引っ張られその通りに千早の正面に正座すると
試合の前みたいに礼をして向き直る。
その顔は何かに怯えるような険しい表情。
新「なんや?戦う前からほんな怖い顔してるんか?」
太一も千早も色々考えてるんやな。
ほう思ったらなんか嬉しいような気がしてきて
つい頬が綻んだ。
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