第十三章*
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- 太一side -
あいつらが遠い。
こんなに近くにいるのに。
3人が俺のずっと前を歩いてて
俺1人取り残されてるような焦燥感。
こんなとこで何やってんだ。
どうして俺はー…。
ー…
千早「…あ!太一!
どう?頑張ってる?今何回戦?!」
駒野と勉強会の筈の千早が
バタバタと駆け寄ってきた。
何で来てんだよ
俺の事より自分の事やれよ
大会欠場してでも勉強しねーと不味い癖に
そんな風に思いながら淡々と答える。
太一「負けたよ。3回戦で。」
千早「…ぁ…………そ…そう……。」
太一「…2人はまだ残ってる。新は広史さんと。」
魂が抜けたような顔をしたかと思えば
目まぐるしく血相を変えて走る千早を見送り
ただ虚しいような気持ちに苛まれた。
“ 負けたよ。3回戦で。 ”
ほんとは焦りと苛立ちでいっぱいな癖に
そう躊躇なく言えるのは一体何の意地だ?
遅れて千早の後を追うと
大広間から出てきたNAME1が目に映る。
NAME1「NAME2NAME1、8枚差です。」
NAME1は報告を終えて振り向くと
俺に気づいて眉を下げた。
NAME1「…太一……。」
なんでお前がそんな顔すんだよ。
切り替えようとしてんのにやめてくれよ。
太一「…キツイな、一生懸命って…
言い訳がきかねえよ…。」
ダセェ。
NAME1にそんな弱音吐いて
別に同情して欲しい訳でも何でもないのに。
なんでかな。
NAME1には言っても良い気がしたんだ。
大広間に入ると新はまだ戦っていて
千早がそれを食い入るように見ている。
淡い嫉妬のような気持ちが芽生えたのも束の間
千早に腕を引き寄せられ腰を下ろした。
千早「太一、すごいよ、見ておかないと。」
ほのかに笑っているようにも見える新の表情。
枚数差もほぼ無い終盤の接戦で
どうしてあんなに落ち着いていられる?
自分との違いを見たようでやるせなくて
でも新が頑張ってるのが嬉しくもあって
どうにも言い表せない不思議な感情が込み上げた。
- 太一side - end.
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- 太一side -
あいつらが遠い。
こんなに近くにいるのに。
3人が俺のずっと前を歩いてて
俺1人取り残されてるような焦燥感。
こんなとこで何やってんだ。
どうして俺はー…。
ー…
千早「…あ!太一!
どう?頑張ってる?今何回戦?!」
駒野と勉強会の筈の千早が
バタバタと駆け寄ってきた。
何で来てんだよ
俺の事より自分の事やれよ
大会欠場してでも勉強しねーと不味い癖に
そんな風に思いながら淡々と答える。
太一「負けたよ。3回戦で。」
千早「…ぁ…………そ…そう……。」
太一「…2人はまだ残ってる。新は広史さんと。」
魂が抜けたような顔をしたかと思えば
目まぐるしく血相を変えて走る千早を見送り
ただ虚しいような気持ちに苛まれた。
“ 負けたよ。3回戦で。 ”
ほんとは焦りと苛立ちでいっぱいな癖に
そう躊躇なく言えるのは一体何の意地だ?
遅れて千早の後を追うと
大広間から出てきたNAME1が目に映る。
NAME1「NAME2NAME1、8枚差です。」
NAME1は報告を終えて振り向くと
俺に気づいて眉を下げた。
NAME1「…太一……。」
なんでお前がそんな顔すんだよ。
切り替えようとしてんのにやめてくれよ。
太一「…キツイな、一生懸命って…
言い訳がきかねえよ…。」
ダセェ。
NAME1にそんな弱音吐いて
別に同情して欲しい訳でも何でもないのに。
なんでかな。
NAME1には言っても良い気がしたんだ。
大広間に入ると新はまだ戦っていて
千早がそれを食い入るように見ている。
淡い嫉妬のような気持ちが芽生えたのも束の間
千早に腕を引き寄せられ腰を下ろした。
千早「太一、すごいよ、見ておかないと。」
ほのかに笑っているようにも見える新の表情。
枚数差もほぼ無い終盤の接戦で
どうしてあんなに落ち着いていられる?
自分との違いを見たようでやるせなくて
でも新が頑張ってるのが嬉しくもあって
どうにも言い表せない不思議な感情が込み上げた。
- 太一side - end.
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