第十三章*
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私は今機嫌が悪い。
なぜなら朝の天気予報が
ここ3日程降り続いている雨の正体を
報じているからだ。
〈 秋の長雨!やってきましたね〜。 〉
〈 はい〜。“秋霖 ” というやつですね〜。 〉
〈 これは梅雨前線に似た秋雨前線が………〉
何が秋霖じゃ。
無駄にカッコイイ名前しやがって。
唯でさえ今は音が掴みにくいのに
長雨だなんて冗談じゃない。
おまけに気圧の変化で頭痛もするし勘弁してほしい。
今週末は吉野会大会。
なのに思うような調整もできない。
眉の辺りを歪ませこめかみを抑えながら
朝食のパンを貪るように喰いちぎった。
ヴーヴーヴー
携帯がメールの受信を知らせる。
----------------------------------------
From. 新〈arata-wataya@xxx.xx.xx〉
----------------------------------------
Sub. おはよう
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もう起きた?
----------------------------------------
毎日待ち侘びる相手からの連絡。
尖っていた心はこのたった一言の短いメールで
すっかり穏やかになってしまった。
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To. 新〈arata-wataya@xxx.xx.xx〉
----------------------------------------
Sub. Re:おはよう
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おはよ!起きてるよ。
今日は朝練〜。
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先程までの苛立ちはどこへやら、
至って普通を装いながらも
全身が心地よい幸福感に満たされる。
祖母「なあに?急に上機嫌になって。
恋人からのメールかしら?」
…どうやらニヤついてしまったみたいだ。
おばあちゃんにつつかれて
頬がみるみる熱を帯びていく。
NAME1「こっ、恋人じゃないよ!」
うっかり「まだ」と付け加えそうになるのを
既 のところで飲み込んだ。
危ない危ない。
おばあちゃん、こう見えて恋バナ大好きだから。
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私は今機嫌が悪い。
なぜなら朝の天気予報が
ここ3日程降り続いている雨の正体を
報じているからだ。
〈 秋の長雨!やってきましたね〜。 〉
〈 はい〜。“
〈 これは梅雨前線に似た秋雨前線が………〉
何が秋霖じゃ。
無駄にカッコイイ名前しやがって。
唯でさえ今は音が掴みにくいのに
長雨だなんて冗談じゃない。
おまけに気圧の変化で頭痛もするし勘弁してほしい。
今週末は吉野会大会。
なのに思うような調整もできない。
眉の辺りを歪ませこめかみを抑えながら
朝食のパンを貪るように喰いちぎった。
ヴーヴーヴー
携帯がメールの受信を知らせる。
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From. 新〈arata-wataya@xxx.xx.xx〉
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Sub. おはよう
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もう起きた?
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毎日待ち侘びる相手からの連絡。
尖っていた心はこのたった一言の短いメールで
すっかり穏やかになってしまった。
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To. 新〈arata-wataya@xxx.xx.xx〉
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Sub. Re:おはよう
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おはよ!起きてるよ。
今日は朝練〜。
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先程までの苛立ちはどこへやら、
至って普通を装いながらも
全身が心地よい幸福感に満たされる。
祖母「なあに?急に上機嫌になって。
恋人からのメールかしら?」
…どうやらニヤついてしまったみたいだ。
おばあちゃんにつつかれて
頬がみるみる熱を帯びていく。
NAME1「こっ、恋人じゃないよ!」
うっかり「まだ」と付け加えそうになるのを
危ない危ない。
おばあちゃん、こう見えて恋バナ大好きだから。
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