第十二章*
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瑞沢高校かるた部
A級2人を差し置いて4人が決勝進出。
まさか…
こんなことが……
どこを見れば…誰を応援すれば…
どうすればー…。
落ち着け…!
しっかりしろ…!
平静を装おおうとすると
不自然に目が泳ぎ余計に手が震えた。
千早「ヒョロくん?!」
千早が上げた声にビクリと肩が跳ねる。
見ると千早の左隣には
しかめた顔で座るヒョロくんの姿があった。
千早「ヒョロくん…出てたんだ…。
今日どうだった?他の北央の人も一緒?」
ヒョロ「どーもこーもないっ!
1回戦でまた真島に当たって3枚差…
流れは確実に俺に来てたのに
勝負に勝って試合に負けたとはまさにこのこと!」
ギリギリと音を立てて畳に爪を立てる様から
恨みにも似た相当な悔しさを感じる。
ヒョロ「甘糟先輩たちはさっさと帰っちゃったけど
俺は、勝ってった奴らから
盗めるものがあるなら盗んでいく!」
不覚にも、ほぉ…と口走ってしまった。
そうだ。
応援じゃない。
太一より自分が上だと言ってるヒョロくんだって
こうやって屈辱を糧に勉強してるんだ。
普段練習を共にしてる者同士…。
お互いのプレイスタイルも長所も短所も
得意・不得意も良く知ってる。
どうなるんだろう。
どうなるとしても、
昇級をかけて皆が決勝を戦うなんて
きっともう二度とない。
見届けるんだ。
私と千早でー…。
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瑞沢高校かるた部
A級2人を差し置いて4人が決勝進出。
まさか…
こんなことが……
どこを見れば…誰を応援すれば…
どうすればー…。
落ち着け…!
しっかりしろ…!
平静を装おおうとすると
不自然に目が泳ぎ余計に手が震えた。
千早「ヒョロくん?!」
千早が上げた声にビクリと肩が跳ねる。
見ると千早の左隣には
しかめた顔で座るヒョロくんの姿があった。
千早「ヒョロくん…出てたんだ…。
今日どうだった?他の北央の人も一緒?」
ヒョロ「どーもこーもないっ!
1回戦でまた真島に当たって3枚差…
流れは確実に俺に来てたのに
勝負に勝って試合に負けたとはまさにこのこと!」
ギリギリと音を立てて畳に爪を立てる様から
恨みにも似た相当な悔しさを感じる。
ヒョロ「甘糟先輩たちはさっさと帰っちゃったけど
俺は、勝ってった奴らから
盗めるものがあるなら盗んでいく!」
不覚にも、ほぉ…と口走ってしまった。
そうだ。
応援じゃない。
太一より自分が上だと言ってるヒョロくんだって
こうやって屈辱を糧に勉強してるんだ。
普段練習を共にしてる者同士…。
お互いのプレイスタイルも長所も短所も
得意・不得意も良く知ってる。
どうなるんだろう。
どうなるとしても、
昇級をかけて皆が決勝を戦うなんて
きっともう二度とない。
見届けるんだ。
私と千早でー…。
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