第十二章*
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- 新side -
NAME1と村尾さんの試合や。
どっち応援するとか分からんけど
しっかり見とかな。
NAME1、音は変わらず曇ってるみたいやの。
ほやけどその分技術面が磨かれてる。
新しい配置にも慣れてきて
見直した体勢や構えにも慣れてきて
リラックスした軽い取りが身に付いた。
自陣左下段への反応も良くなってきてるし
渡り手の成功率も上がった。
いいペースで経験を積めてると思う。
“ いまをーはるべとー
さくやこのーはなー… ”
“ さ ” タンッ
“ びしさにー ”
1枚目から一字決まりや。
NAME1が敵陣右下段抜いた。
このまま序盤の流れ持っていけるか。
“ よの ” ヒュ
“ なかは ” ババッ
…あれ、おかしい。
なんやろ。
今の、村尾さんの陣の五字決まりやったのに
村尾さん…囲わんかった。
気づいて慌てて取りに行った感じやった。
この間から、一体どしたんやろ。
村尾さんの表情は穏やかで
札から目を離すこともない。
至っていつもの村尾さんや。
“ たれ ” パンッ
“ をかもー ”
“ おお ” シュッ
“ え ” パシッ
“ やまー ”
ただ鳴る畳の音と振動を感じながら
二人の試合を食い入るように見つめた。
傍観するんやない。
応援するだけでもない。
俺も学べること、まだまだある筈や。
まるで俺の前に村尾さんが座ってるような
NAME1が座ってるような
そんな幻影を映しながら
イメージ。
村尾さんの、NAME1の手よりも速く。
- 新side - end.
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- 新side -
NAME1と村尾さんの試合や。
どっち応援するとか分からんけど
しっかり見とかな。
NAME1、音は変わらず曇ってるみたいやの。
ほやけどその分技術面が磨かれてる。
新しい配置にも慣れてきて
見直した体勢や構えにも慣れてきて
リラックスした軽い取りが身に付いた。
自陣左下段への反応も良くなってきてるし
渡り手の成功率も上がった。
いいペースで経験を積めてると思う。
“ いまをーはるべとー
さくやこのーはなー… ”
“ さ ” タンッ
“ びしさにー ”
1枚目から一字決まりや。
NAME1が敵陣右下段抜いた。
このまま序盤の流れ持っていけるか。
“ よの ” ヒュ
“ なかは ” ババッ
…あれ、おかしい。
なんやろ。
今の、村尾さんの陣の五字決まりやったのに
村尾さん…囲わんかった。
気づいて慌てて取りに行った感じやった。
この間から、一体どしたんやろ。
村尾さんの表情は穏やかで
札から目を離すこともない。
至っていつもの村尾さんや。
“ たれ ” パンッ
“ をかもー ”
“ おお ” シュッ
“ え ” パシッ
“ やまー ”
ただ鳴る畳の音と振動を感じながら
二人の試合を食い入るように見つめた。
傍観するんやない。
応援するだけでもない。
俺も学べること、まだまだある筈や。
まるで俺の前に村尾さんが座ってるような
NAME1が座ってるような
そんな幻影を映しながら
イメージ。
村尾さんの、NAME1の手よりも速く。
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