第十二章*
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初戦とは思えない全身を包む気だるさ。
荒ぶる呼吸が肩を上下させ
じっとりとした汗が顬 を濡らす。
新「NAME1、お疲れ。」
NAME1「うん、ちょっと寝る…。」
汗を拭い壁にもたれて目を瞑った。
キツかった。
今まで戦ったどんな試合よりキツく感じた。
10枚も差をつけたのが信じ難い程の消耗。
普段使わない脳の極細部まで血液が巡り
全てを絞りきったような感覚。
勝敗よりも自身の学びに重点を置いた試合。
苦しい。
でも楽に強くなろうなんて思ってない。
獣道でも掻き分けて進む覚悟がなければ
何も自分のものにはならないと解ってる。
それでも現実は無慈悲で
苦しんだところで突然羽化する訳でもなく
常に右肩上がりにとはいかないし、
その努力と実力は必ずしも比例しない。
しばらく停滞することだってあれば、
上り調子から急激に下降線を辿ることもある。
大半の人間が打ち負け諦めていく中
地道にコツコツ粘った者だけが
ふと振り返った時に見る
以前よりほんの少し高いところからの景色。
深霧の先のその景色がただ観たいんだ。
練習を重ね試してきたことを
公式試合でまた験 そう。
上に行くにはその繰り返し。
何度でも苦しむんだ。
夢を果たすまで、何度でも。
新「そろそろや。」
目を開けると飴玉を口に放り
奥歯でひしと噛みしめた。
よし2回戦。
私はまだまだ強くなれる。
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初戦とは思えない全身を包む気だるさ。
荒ぶる呼吸が肩を上下させ
じっとりとした汗が
新「NAME1、お疲れ。」
NAME1「うん、ちょっと寝る…。」
汗を拭い壁にもたれて目を瞑った。
キツかった。
今まで戦ったどんな試合よりキツく感じた。
10枚も差をつけたのが信じ難い程の消耗。
普段使わない脳の極細部まで血液が巡り
全てを絞りきったような感覚。
勝敗よりも自身の学びに重点を置いた試合。
苦しい。
でも楽に強くなろうなんて思ってない。
獣道でも掻き分けて進む覚悟がなければ
何も自分のものにはならないと解ってる。
それでも現実は無慈悲で
苦しんだところで突然羽化する訳でもなく
常に右肩上がりにとはいかないし、
その努力と実力は必ずしも比例しない。
しばらく停滞することだってあれば、
上り調子から急激に下降線を辿ることもある。
大半の人間が打ち負け諦めていく中
地道にコツコツ粘った者だけが
ふと振り返った時に見る
以前よりほんの少し高いところからの景色。
深霧の先のその景色がただ観たいんだ。
練習を重ね試してきたことを
公式試合でまた
上に行くにはその繰り返し。
何度でも苦しむんだ。
夢を果たすまで、何度でも。
新「そろそろや。」
目を開けると飴玉を口に放り
奥歯でひしと噛みしめた。
よし2回戦。
私はまだまだ強くなれる。
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