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第十二章*

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9月の3週末。

関東でも可憐な秋桜が綻び始めた頃。

埼玉県戸田市スポーツセンターは

早朝から多くの人で賑わっていた。




奏母「真島くん、お久しぶり♡」

太一「今日もよろしくお願いします、
大江さんのお母さん。」

奏母「いやん利恵子よ、利恵子♡」

奏「NAME1ちゃん!
その着物とっても似合ってます!
匠の白地雲絞り、華やかな花鏡模様…
深藍色ふかきあいいろの袴との合わせも素敵!」

NAME1「あ…ありがとう。
いつも借りてちゃ悪いと思って…、
は…派手じゃないかな?…大丈夫?」

奏「大丈夫ですよ。
でもそれ正絹ですよね…
かるたをするにはあまりに勿体ない…。」

机「NAME2は自分で着れるのかあ。
僕も自分の着付けくらい
できるようになろうかなあ…。」

奏「!!
机くん、呉服の大江では
着付け教室との提携もしてまして!」

奏母「机くん、呉服の大江では競技かるたに最適な
木綿の袴のシリーズを増やしてまして!」

机「え。」

太一「よし、じゃあみんな、まずは1勝!
昇級目指して優勝!真剣に狙ってくぞ!」

肉まん「オウッ!」

机「真島気合い入ってるなー。肉まんくんも…。」

奏「気合いなら私も入ってますよ!」








みんなの意気込みは充分。

一人遠くを見てる千早を除いて……。

千早…まさかまた体調が……?




NAME1「千早、大丈夫?
どっか具合い悪い?それとも緊張してる?」

千早「NAME1、私…
プロ野球にデビューする高卒ルーキーの気持ち…!」

NAME1「…は?」




あぁ、そうか、

千早はA級になって初めて出る

高校生だけじゃない公式戦なんだ。




千早「ずっと…憧れてたんだ、A級の大会に…。」




つい頬が緩む。

千早も私もここのところ調子が良くないけど、

たくさん知ろう。

たくさん学ぼう。




NAME1「千早、がんばろうね!」






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