第十一章*
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新「村尾さん…どしたんやろ。」
NAME1「私も思ってた。」
新「調子出んのやろか。」
NAME1「うーん…。」
雨上がりの帰り道、小石を蹴りながら駅へ向かう。
調子が悪いっていっても強い。
村尾さん……
村尾さんの送り札は、いつも的確だ。
私が敵陣で取りたい札送って
ペースを譲らない…、攻めさせてくれない。
三字・四字決まりも最良のタイミングでの払い。
“ 感じ ” は重要な才能。
でもかるたは感じが全てじゃない。
そんなこと分かっていたけど、
村尾さんと闘うと痛感させられる。
私は
強い人と闘う時はまだまだ冷静でいられない。
NAME1「新はどうして
強い相手にも落ち着いていられるの?」
昔はもっと必死で、バタついてた。
歯を食いしばって力んでた。
それがいつの間にか
あんな大人びたかるたにー…。
新「…じいちゃんに言われたんや。」
NAME1「え?」
新「 “ かるたが一番楽しかったのはいつや? ” って。
……俺な、公式戦でも練習でも
試合する時はいつもあの部屋に戻るんや。」
NAME1「……あの部屋?」
新「誰が来てもなんにも怖くない
嬉しくて楽しくて終わって欲しくない…、
NAME1と千早と…かるたした
あのボロいアパートの部屋。」
あの部屋……
あのびしょ濡れになった放課後…
初めて私が同級生 に好きなこと を見せた部屋…。
初めて他人に夢を打ち明けた日…。
あの日…
あの時間が……
新を強くしてるの?
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新「村尾さん…どしたんやろ。」
NAME1「私も思ってた。」
新「調子出んのやろか。」
NAME1「うーん…。」
雨上がりの帰り道、小石を蹴りながら駅へ向かう。
調子が悪いっていっても強い。
村尾さん……
村尾さんの送り札は、いつも的確だ。
私が敵陣で取りたい札送って
ペースを譲らない…、攻めさせてくれない。
三字・四字決まりも最良のタイミングでの払い。
“ 感じ ” は重要な才能。
でもかるたは感じが全てじゃない。
そんなこと分かっていたけど、
村尾さんと闘うと痛感させられる。
私は
強い人と闘う時はまだまだ冷静でいられない。
NAME1「新はどうして
強い相手にも落ち着いていられるの?」
昔はもっと必死で、バタついてた。
歯を食いしばって力んでた。
それがいつの間にか
あんな大人びたかるたにー…。
新「…じいちゃんに言われたんや。」
NAME1「え?」
新「 “ かるたが一番楽しかったのはいつや? ” って。
……俺な、公式戦でも練習でも
試合する時はいつもあの部屋に戻るんや。」
NAME1「……あの部屋?」
新「誰が来てもなんにも怖くない
嬉しくて楽しくて終わって欲しくない…、
NAME1と千早と…かるたした
あのボロいアパートの部屋。」
あの部屋……
あのびしょ濡れになった放課後…
初めて私が
初めて他人に夢を打ち明けた日…。
あの日…
あの時間が……
新を強くしてるの?
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