第十一章*
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村尾さんは冷静沈着。
常に考えてて臨機応変に戦略を変えてく感じ。
伊織ちゃんは一言で言うなら威圧感。
コイツには負けない!っていう気迫が取りに出てる。
新は、とにかくメンタルが強靭。
相手がどんなことをしても
全てが想定済みとでも言うような落ち着き…
水が流れるようにしなやかで伸び伸びとした取り…。
試合でここまでリラックスできる人はそういない。
ライバルでありながらも憧れる。
新「休憩しよっさ。」
NAME1「うん。」
由宇ちゃんが作ったお弁当。
まだ若干のモヤモヤは残ってるけど
初対面の私にまで気を遣ってくれたんだ。
ありがたく頂こう。
新「…あー…また肉肉しいわ…由宇の弁当。」
先にお弁当箱を開けた新の手元を見ると
ハンバーグに豚カツにつくね串にウインナー
からあげとエビフライ、そして肉巻きおにぎり。
…わぁ、見事に肉だらけ。
これは何だろう?
新の方にだけ入ってたもうひとつのお弁当箱…
パカッと音を立てて開けると
まさかの羊羹がびっしり。
ざっと20切れはありそうだ。
新「怖い〜…俺こんなに糖分摂取したことない…。
はぁ…由宇の弁当いっつもバランス滅茶苦茶や…。」
NAME1「まぁ…。
何も一気に食べなくてもいいんじゃない?
羊羹は南雲会のみんなに分けるとかさ…。」
やっぱり…
“ いつも ” というワードが気になって仕方がない。
NAME1「由宇ちゃんは…。」
新「?」
NAME1「あ…いや…。」
新「なんや?」
NAME1「あ…新と由宇ちゃんは…付き合い長いの?」
何言ってんだ私!
お隣さんなんだからそりゃ長いでしょーよ!
新「まぁ家が隣やし…
家族同士も付き合いあるで生まれた時からや。」
ほら。
ちょっと傷つく癖に。
新「昔は由宇も南雲会でかるたやってたんや。
練習日はいっつも早くから迎え来てのー。
お互い遠慮なんかせんで
中学入ってからは口喧嘩もようした。
ほんと世話好きでの。
頼んでえんでもしょっちゅう
今日みたく弁当作ってくるんや。」
途端に笑顔で饒舌になる新に
ほんの少し気持ちも沈んでしまった。
ついさっきまでの澄んだ青い空は
私の心に呼応するかのように
薄灰色の雲に覆われていった。
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村尾さんは冷静沈着。
常に考えてて臨機応変に戦略を変えてく感じ。
伊織ちゃんは一言で言うなら威圧感。
コイツには負けない!っていう気迫が取りに出てる。
新は、とにかくメンタルが強靭。
相手がどんなことをしても
全てが想定済みとでも言うような落ち着き…
水が流れるようにしなやかで伸び伸びとした取り…。
試合でここまでリラックスできる人はそういない。
ライバルでありながらも憧れる。
新「休憩しよっさ。」
NAME1「うん。」
由宇ちゃんが作ったお弁当。
まだ若干のモヤモヤは残ってるけど
初対面の私にまで気を遣ってくれたんだ。
ありがたく頂こう。
新「…あー…また肉肉しいわ…由宇の弁当。」
先にお弁当箱を開けた新の手元を見ると
ハンバーグに豚カツにつくね串にウインナー
からあげとエビフライ、そして肉巻きおにぎり。
…わぁ、見事に肉だらけ。
これは何だろう?
新の方にだけ入ってたもうひとつのお弁当箱…
パカッと音を立てて開けると
まさかの羊羹がびっしり。
ざっと20切れはありそうだ。
新「怖い〜…俺こんなに糖分摂取したことない…。
はぁ…由宇の弁当いっつもバランス滅茶苦茶や…。」
NAME1「まぁ…。
何も一気に食べなくてもいいんじゃない?
羊羹は南雲会のみんなに分けるとかさ…。」
やっぱり…
“ いつも ” というワードが気になって仕方がない。
NAME1「由宇ちゃんは…。」
新「?」
NAME1「あ…いや…。」
新「なんや?」
NAME1「あ…新と由宇ちゃんは…付き合い長いの?」
何言ってんだ私!
お隣さんなんだからそりゃ長いでしょーよ!
新「まぁ家が隣やし…
家族同士も付き合いあるで生まれた時からや。」
ほら。
ちょっと傷つく癖に。
新「昔は由宇も南雲会でかるたやってたんや。
練習日はいっつも早くから迎え来てのー。
お互い遠慮なんかせんで
中学入ってからは口喧嘩もようした。
ほんと世話好きでの。
頼んでえんでもしょっちゅう
今日みたく弁当作ってくるんや。」
途端に笑顔で饒舌になる新に
ほんの少し気持ちも沈んでしまった。
ついさっきまでの澄んだ青い空は
私の心に呼応するかのように
薄灰色の雲に覆われていった。
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