第十一章*
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新「…いいで、気ぃ張らんくて。」
まだ微かに笑いの余韻を残しながら
新が口を開く。
新「俺の前では自然でいい。
辛いのも苦しいのも不安なんも、
全部隠さんでいいで。」
新の声しか
聴こえなくなった。
風の音も揺れる木の葉の音も自分の鼓動も
全部無くなったみたいに。
それから何かが剥がれるような
不思議な感覚がして
気づいたら口が動いてた。
NAME1「…怖い。
千早に追い抜かれたらどうしよう。
また詩暢ちゃんにがっかりされたらどうしよう。」
原田先生が
本気で千早を育て始めたことが気にかかってた。
私より千早に期待している気がして…。
新は少しだけ短く息をついてから
暖かくて大きな手で私の肩をさすり
眼鏡越しの真っ直ぐな目で私の視線を掴まえる。
新「大丈夫や、俺が全部見てるで。
NAME1が誰よりも努力してるのは俺が知ってるで。」
視界が揺らいでいく。
けれど新の瞳に吸い込まれるみたいに
瞬きをすることもできない。
新「俺だけやない。
栗山先生も村尾さんも、
原田先生も瑞沢の仲間もついてるやろ。」
意味の無い焦りを打ち消すように
新の胸に顔をうずめた。
ああやっぱり落ち着く匂いだ。
NAME1「いつもありがと、新…。」
新「お互い様や。」
そう言って強くもそっと私を抱きしめて
いつものように優しく微笑んでくれる。
神様
さっきの一生のお願いは取り消します。
どうかこの一時が少しでも永く続きますようにー…。
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新「…いいで、気ぃ張らんくて。」
まだ微かに笑いの余韻を残しながら
新が口を開く。
新「俺の前では自然でいい。
辛いのも苦しいのも不安なんも、
全部隠さんでいいで。」
新の声しか
聴こえなくなった。
風の音も揺れる木の葉の音も自分の鼓動も
全部無くなったみたいに。
それから何かが剥がれるような
不思議な感覚がして
気づいたら口が動いてた。
NAME1「…怖い。
千早に追い抜かれたらどうしよう。
また詩暢ちゃんにがっかりされたらどうしよう。」
原田先生が
本気で千早を育て始めたことが気にかかってた。
私より千早に期待している気がして…。
新は少しだけ短く息をついてから
暖かくて大きな手で私の肩をさすり
眼鏡越しの真っ直ぐな目で私の視線を掴まえる。
新「大丈夫や、俺が全部見てるで。
NAME1が誰よりも努力してるのは俺が知ってるで。」
視界が揺らいでいく。
けれど新の瞳に吸い込まれるみたいに
瞬きをすることもできない。
新「俺だけやない。
栗山先生も村尾さんも、
原田先生も瑞沢の仲間もついてるやろ。」
意味の無い焦りを打ち消すように
新の胸に顔をうずめた。
ああやっぱり落ち着く匂いだ。
NAME1「いつもありがと、新…。」
新「お互い様や。」
そう言って強くもそっと私を抱きしめて
いつものように優しく微笑んでくれる。
神様
さっきの一生のお願いは取り消します。
どうかこの一時が少しでも永く続きますようにー…。
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