第十一章*
お名前入力
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
秋の夜風に肌寒くなって
たまに流れゆく真珠のような星を目に映しながら
来た道を引き返した。
極自然に繋がれたままの手を見て
途中少し気恥ずかしくなり
わざと肩を当ててみせると
なんや?と笑顔が返ってくる。
それがなんだか嬉しくて
何度も何度も同じことを繰り返した。
綿谷家の近くまで来ると
思ったより夜はふけていたようで
もう辺りの家屋は明かりを消していた。
新が人差し指を口元にやり
静かにと合図をすると、
そろりと玄関に足を踏み入れる。
木造の古い家の床は
どんなに気をつけていてもキィッと軋んだ。
新母「新ぁ?NAME1ちゃん?帰ってきたか?
遅くまでえんのやったら連絡くらいしね〜。」
真っ暗な奥の部屋から新ママの声がして
二人同時に慌てて手を離す。
少しの間を置いて肩の強ばりが解けると
互いに見合わせてくすくすと笑った。
ーーー………
新に促されて着替えを持ってシャワーを浴びに行く。
今日は…眼鏡持ってるんだよなあ。
恒例化していた新のおんぶが
今日はないと思うと無性に寂しかった。
着替えも新に借りたスウェットではない。
自分のパジャマを鼻に当てたって、
あの大好きな香りなどする筈も無くただ虚しい。
って、私は変態か!
苦い顔をしながら内心でツッコミを入れていると
タオルを持った新が廊下の先から現れて
新「なに変な顔してるんや。」
と肩を震わせて笑いを堪えていた。
.
秋の夜風に肌寒くなって
たまに流れゆく真珠のような星を目に映しながら
来た道を引き返した。
極自然に繋がれたままの手を見て
途中少し気恥ずかしくなり
わざと肩を当ててみせると
なんや?と笑顔が返ってくる。
それがなんだか嬉しくて
何度も何度も同じことを繰り返した。
綿谷家の近くまで来ると
思ったより夜はふけていたようで
もう辺りの家屋は明かりを消していた。
新が人差し指を口元にやり
静かにと合図をすると、
そろりと玄関に足を踏み入れる。
木造の古い家の床は
どんなに気をつけていてもキィッと軋んだ。
新母「新ぁ?NAME1ちゃん?帰ってきたか?
遅くまでえんのやったら連絡くらいしね〜。」
真っ暗な奥の部屋から新ママの声がして
二人同時に慌てて手を離す。
少しの間を置いて肩の強ばりが解けると
互いに見合わせてくすくすと笑った。
ーーー………
新に促されて着替えを持ってシャワーを浴びに行く。
今日は…眼鏡持ってるんだよなあ。
恒例化していた新のおんぶが
今日はないと思うと無性に寂しかった。
着替えも新に借りたスウェットではない。
自分のパジャマを鼻に当てたって、
あの大好きな香りなどする筈も無くただ虚しい。
って、私は変態か!
苦い顔をしながら内心でツッコミを入れていると
タオルを持った新が廊下の先から現れて
新「なに変な顔してるんや。」
と肩を震わせて笑いを堪えていた。
.