第十一章*
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新「どうや?」
NAME1「…わ…。」
連れて行かれたのはあの桜道の土手だった。
寝転んで空を仰ぐと
視界いっぱいにキラキラと満天の星が広がる。
かけらのような小さな星すらもくっきりと輝き
星座も見つけられない程の夜空に言葉を失った。
溶けるような静けさ。
胸が脈を打って苦しいのは
息をするのを忘れるせいか、
はたまた新の体温のせいか。
手を握られたまま寝転んで
どれだけの時間が過ぎただろう。
“ 大丈夫や ”
そんな声が心に響いた気がした。
あぁ、私、何を焦ってたんだろう。
せわしく回る都会の雑踏を離れて
東京には無い景色に触れて
新の心のゆとりはこの自然が育んだのかなあ
なんて思ったりした。
ちらりと横目で新を見やると
新もこちらを向いて微笑む。
ああ。
手を繋ぐ恥じらいを置いて
ただ鼓動は静かに、だけど大きく波打っていた。
好きだなあ。
もう友達なんて思ってないことを知ったら
新は私をどう思うだろう?
不安に唇が強ばりながらも
もう今更止められない気持ちだと確信する。
参議等こと源等 が詠んだ
“ 浅茅生の ” の歌のように。
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新「どうや?」
NAME1「…わ…。」
連れて行かれたのはあの桜道の土手だった。
寝転んで空を仰ぐと
視界いっぱいにキラキラと満天の星が広がる。
かけらのような小さな星すらもくっきりと輝き
星座も見つけられない程の夜空に言葉を失った。
溶けるような静けさ。
胸が脈を打って苦しいのは
息をするのを忘れるせいか、
はたまた新の体温のせいか。
手を握られたまま寝転んで
どれだけの時間が過ぎただろう。
“ 大丈夫や ”
そんな声が心に響いた気がした。
あぁ、私、何を焦ってたんだろう。
せわしく回る都会の雑踏を離れて
東京には無い景色に触れて
新の心のゆとりはこの自然が育んだのかなあ
なんて思ったりした。
ちらりと横目で新を見やると
新もこちらを向いて微笑む。
ああ。
手を繋ぐ恥じらいを置いて
ただ鼓動は静かに、だけど大きく波打っていた。
好きだなあ。
もう友達なんて思ってないことを知ったら
新は私をどう思うだろう?
不安に唇が強ばりながらも
もう今更止められない気持ちだと確信する。
参議等こと
“ 浅茅生の ” の歌のように。
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