第十章*
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- 太一side -
NAME1「お手洗い行ってくるー。」
NAME1が席を立ち
向かい合わせの新と2人取り残される。
太一「あいつ…マジで鈍感だな…。
巻き込まれてんのこっちだっつーの…。」
さっきはつい子供じみた意地を張ってしまったが
あれで勘づかない奴がいるなんて…。
がっかりしたような、ホッとしたような…
複雑な心境だ。
新「太一は…。」
太一「ん?」
新「太一は、本気なんか?」
突飛な問いかけに、
口を開きかけて視線を落とす。
どう表現したらいいのか分からない。
NAME1を ” 好き ” なのは確かだ。
だけど千早に対しても
似たような想いがあるのも事実で。
だからといって、
NAME1に軽い気持ちな訳でもなくて。
どちらも本気、というのは間違いなんだろうか。
自分の心の内すらも掴めなかった。
新「言える立場でないのは分かってるけど…
NAME1を傷つけることだけはせんで。
それだけは、頼むわ…。」
真っ直ぐに俺の目を見てそう言う新。
NAME1の中にいるのは新だってことは知っているし
新もそうだと確信した今、
言ってしまえば両想いな訳で。
それでも身を引くことができない自分が
酷く惨めで愚かに思える。
太一「…分かってるよ。」
腹の奥が苦しい。
今にも這い出てきそうな憤りを
必死に飲み込んだ。
閉じ込めておかないと…
またNAME1が不安がるから。
NAME1「ただいまー。」
新「おかえり。」
太一「…NAME1、帰りは飛行機?
最終便、まだ残ってるみたいだけど取る?」
NAME1「あ……、そーだね…お願い。」
何事もなかったかのように振る舞い
携帯で小松発羽田行きの航空券を予約する。
今はまだ
かるたもNAME1のことも中途半端なんだ。
新には届かない。
まだ足りないんだ
努力が。
- 太一side - end.
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- 太一side -
NAME1「お手洗い行ってくるー。」
NAME1が席を立ち
向かい合わせの新と2人取り残される。
太一「あいつ…マジで鈍感だな…。
巻き込まれてんのこっちだっつーの…。」
さっきはつい子供じみた意地を張ってしまったが
あれで勘づかない奴がいるなんて…。
がっかりしたような、ホッとしたような…
複雑な心境だ。
新「太一は…。」
太一「ん?」
新「太一は、本気なんか?」
突飛な問いかけに、
口を開きかけて視線を落とす。
どう表現したらいいのか分からない。
NAME1を ” 好き ” なのは確かだ。
だけど千早に対しても
似たような想いがあるのも事実で。
だからといって、
NAME1に軽い気持ちな訳でもなくて。
どちらも本気、というのは間違いなんだろうか。
自分の心の内すらも掴めなかった。
新「言える立場でないのは分かってるけど…
NAME1を傷つけることだけはせんで。
それだけは、頼むわ…。」
真っ直ぐに俺の目を見てそう言う新。
NAME1の中にいるのは新だってことは知っているし
新もそうだと確信した今、
言ってしまえば両想いな訳で。
それでも身を引くことができない自分が
酷く惨めで愚かに思える。
太一「…分かってるよ。」
腹の奥が苦しい。
今にも這い出てきそうな憤りを
必死に飲み込んだ。
閉じ込めておかないと…
またNAME1が不安がるから。
NAME1「ただいまー。」
新「おかえり。」
太一「…NAME1、帰りは飛行機?
最終便、まだ残ってるみたいだけど取る?」
NAME1「あ……、そーだね…お願い。」
何事もなかったかのように振る舞い
携帯で小松発羽田行きの航空券を予約する。
今はまだ
かるたもNAME1のことも中途半端なんだ。
新には届かない。
まだ足りないんだ
努力が。
- 太一side - end.
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