第二章*
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「「ありがとうございました。」」
NAME1「くやしいーっ!」
2枚差で新の勝ち。
新の囲い手綺麗だったな。
まったく隙が無かった。
試合直後の興奮が冷めないうちに、
NAME1「どうしてそんな完璧な
囲い手ができるの?!教えて…!新っ!」
新「ええよ。ここをもっと低うして。
うーん、そうではのうて…」
ぽろっ
ぽろっ…
新「…NAME1?泣いてるんか?
どうしたんや?」
突然、張られていた糸が切れたように。
身体が小刻みに震えて、
次から次へと感情が心の底から湧いて
心と身体を満たし私の外へ溢れ出る。
NAME1「あっ…新…っ、楽しかった…
かるた、楽しかった…。」
新「ほうか。」
そう微笑むと頭をぽんぽんとして、
新「NAME1、覚えてるか?
去年じいちゃんが死いでぇ、
俺もかるたやれななったやろ。
ほん時助けてくれたんはおまえや。」
小6の冬に新は福井へ戻って
おじいさんの看病をしていたんだけど
おじいさんが亡くなって、
かるたを優先したせいだと自分を責めて
かるたから離れていたことがある。
新「しばらくかるたを触らんで、
久しぶりにかるた取った時思うたんや。
離れてたらあかんかって。」
3〜4ヶ月ぶりだろうか、
かるたに触ったのは。
ー 戻ってくる。
相手の鼓動さえも聞こえそうな静けさが
全身の血を沸き立たせ
空気の圧をも感じるような
感覚への集中。
忘れていた、
違う、忘れようとしていた気持ちが
鋭く胸へと突き上げてくる。
やっぱり私はかるたが好きだ。
大好きだ。
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「「ありがとうございました。」」
NAME1「くやしいーっ!」
2枚差で新の勝ち。
新の囲い手綺麗だったな。
まったく隙が無かった。
試合直後の興奮が冷めないうちに、
NAME1「どうしてそんな完璧な
囲い手ができるの?!教えて…!新っ!」
新「ええよ。ここをもっと低うして。
うーん、そうではのうて…」
ぽろっ
ぽろっ…
新「…NAME1?泣いてるんか?
どうしたんや?」
突然、張られていた糸が切れたように。
身体が小刻みに震えて、
次から次へと感情が心の底から湧いて
心と身体を満たし私の外へ溢れ出る。
NAME1「あっ…新…っ、楽しかった…
かるた、楽しかった…。」
新「ほうか。」
そう微笑むと頭をぽんぽんとして、
新「NAME1、覚えてるか?
去年じいちゃんが死いでぇ、
俺もかるたやれななったやろ。
ほん時助けてくれたんはおまえや。」
小6の冬に新は福井へ戻って
おじいさんの看病をしていたんだけど
おじいさんが亡くなって、
かるたを優先したせいだと自分を責めて
かるたから離れていたことがある。
新「しばらくかるたを触らんで、
久しぶりにかるた取った時思うたんや。
離れてたらあかんかって。」
3〜4ヶ月ぶりだろうか、
かるたに触ったのは。
ー 戻ってくる。
相手の鼓動さえも聞こえそうな静けさが
全身の血を沸き立たせ
空気の圧をも感じるような
感覚への集中。
忘れていた、
違う、忘れようとしていた気持ちが
鋭く胸へと突き上げてくる。
やっぱり私はかるたが好きだ。
大好きだ。
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