第十章*
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石川県小松市
北國大会
太一と飛行機で空港に降り立ち
タクシーでおよそ10分程で辿り着いた
小松市民センター。
初めて来る場所だとはいっても
かるたの会場はどこも雰囲気は変わらない。
NAME1「新、もう着いてるかな。」
ごった返す人波を掻き分けて
当たりをぐるりと見回すけど
見つけることはできなかった。
太一「あ、すみませ……」
太一が人とぶつかる。
何を思うでもなく向けた視線の先には
肉まんくん……?!
太一「何してんだよ西田!」
肉まん「お前こそ!
遠いからとか言ってたじゃんか!
俺はかるた会の先輩に誘われて
昨日の夜から前乗りで」
太一「前乗り!?ふざけんな!」
肉まん「真島はどーやって」
太一「飛行機!」
肉まん「このブルジョアめ!
一人で先にA級になろうって魂胆か!!」
太一「お前もな!」
聞けばどちらがズルイかを言い争っている。
その光景が凄く面白くてお腹を抱えて笑った。
ーー…
級別の会場を確認し、太一と別れる。
新はまだ見つからないけれど
A級の会場に行けば会えるはず、と
足取りは軽やかだった。
ほら、いた。
黒髪の見慣れた後ろ姿に追いつくと
途端に胸が高鳴り嬉しさに頬が緩む。
NAME1「あーらた!」
新「NAME1。あれ太一は?」
NAME1「太一はB級の方。」
新「…ほやった。」
ちょっとばかり寂しそうな顔をする新に
惜しまず朗報を伝えた。
NAME1「広史さん…坪口広史さん、来てるよ。」
新「坪口さん…って白波かるた会の?!」
NAME1「そーそー。」
新「懐かしいのぉ。
中学ん時の富士大会で会ったきりや。」
NAME1「富士大会かぁ。懐かしいね。」
まだ中1の終わりの頃だ。
確か、春休み。
富士の佐藤先生に呼んでもらって
新と二人でお世話になった。
新がちょうど伸び悩んだ頃だったなぁ。
新「坪口さんと当たりたいわー。」
新に笑顔が戻ると、ほっとして肩を下ろした。
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石川県小松市
北國大会
太一と飛行機で空港に降り立ち
タクシーでおよそ10分程で辿り着いた
小松市民センター。
初めて来る場所だとはいっても
かるたの会場はどこも雰囲気は変わらない。
NAME1「新、もう着いてるかな。」
ごった返す人波を掻き分けて
当たりをぐるりと見回すけど
見つけることはできなかった。
太一「あ、すみませ……」
太一が人とぶつかる。
何を思うでもなく向けた視線の先には
肉まんくん……?!
太一「何してんだよ西田!」
肉まん「お前こそ!
遠いからとか言ってたじゃんか!
俺はかるた会の先輩に誘われて
昨日の夜から前乗りで」
太一「前乗り!?ふざけんな!」
肉まん「真島はどーやって」
太一「飛行機!」
肉まん「このブルジョアめ!
一人で先にA級になろうって魂胆か!!」
太一「お前もな!」
聞けばどちらがズルイかを言い争っている。
その光景が凄く面白くてお腹を抱えて笑った。
ーー…
級別の会場を確認し、太一と別れる。
新はまだ見つからないけれど
A級の会場に行けば会えるはず、と
足取りは軽やかだった。
ほら、いた。
黒髪の見慣れた後ろ姿に追いつくと
途端に胸が高鳴り嬉しさに頬が緩む。
NAME1「あーらた!」
新「NAME1。あれ太一は?」
NAME1「太一はB級の方。」
新「…ほやった。」
ちょっとばかり寂しそうな顔をする新に
惜しまず朗報を伝えた。
NAME1「広史さん…坪口広史さん、来てるよ。」
新「坪口さん…って白波かるた会の?!」
NAME1「そーそー。」
新「懐かしいのぉ。
中学ん時の富士大会で会ったきりや。」
NAME1「富士大会かぁ。懐かしいね。」
まだ中1の終わりの頃だ。
確か、春休み。
富士の佐藤先生に呼んでもらって
新と二人でお世話になった。
新がちょうど伸び悩んだ頃だったなぁ。
新「坪口さんと当たりたいわー。」
新に笑顔が戻ると、ほっとして肩を下ろした。
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