第十章*
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数日後……
大会の疲れも癒えてきた日の早朝、
かるた部の部室でミーティングが開かれた。
皆共通して伸ばすべきなのは
体力だということで、
夏休み中も週3日程集まって
走り込みをすることになった。
勿論今まで通りかるたの練習もしつつ、だ。
かなりハードだということは
やる前から想像ができたけれど
集中して10時間闘い抜く身体を作るには
どうしても必要なこと。
ーー…
千早「……はわっ!」
約3kmのランニングを終え
部室に戻ると同時に倒れ込んだ千早が
突如目をかっぴらいて起き上がる。
奏「あ、千早ちゃん起きた。」
NAME1「千早おはよ。」
千早「私……寝てた?」
奏「はい、10分くらい。」
千早「最近、毎日詩暢ちゃんが夢に出る…。」
寝起きの目を擦りながら千早が言った。
奏「詩暢ちゃんて、クイーンですか?
恐ろしく強かったですね。」
千早「うん、恐ろしいから
詩暢ちゃんって呼ぶことにした。」
視点を定めずに口を噤んだ千早が気になり
そのまま目を離さずにいると
千早「全国大会では新にも会えたのに
新は夢に出てこないんだなあ…。」
ー…
また胸がぎゅっと痛んだ。
そして同時に確信した。
千早は新のことが好きだ。
まだ本人にも自覚が無いのだろう。
以前の私のように。
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数日後……
大会の疲れも癒えてきた日の早朝、
かるた部の部室でミーティングが開かれた。
皆共通して伸ばすべきなのは
体力だということで、
夏休み中も週3日程集まって
走り込みをすることになった。
勿論今まで通りかるたの練習もしつつ、だ。
かなりハードだということは
やる前から想像ができたけれど
集中して10時間闘い抜く身体を作るには
どうしても必要なこと。
ーー…
千早「……はわっ!」
約3kmのランニングを終え
部室に戻ると同時に倒れ込んだ千早が
突如目をかっぴらいて起き上がる。
奏「あ、千早ちゃん起きた。」
NAME1「千早おはよ。」
千早「私……寝てた?」
奏「はい、10分くらい。」
千早「最近、毎日詩暢ちゃんが夢に出る…。」
寝起きの目を擦りながら千早が言った。
奏「詩暢ちゃんて、クイーンですか?
恐ろしく強かったですね。」
千早「うん、恐ろしいから
詩暢ちゃんって呼ぶことにした。」
視点を定めずに口を噤んだ千早が気になり
そのまま目を離さずにいると
千早「全国大会では新にも会えたのに
新は夢に出てこないんだなあ…。」
ー…
また胸がぎゅっと痛んだ。
そして同時に確信した。
千早は新のことが好きだ。
まだ本人にも自覚が無いのだろう。
以前の私のように。
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