第九章*
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「やった!戸田先輩!!」
湧き立つ拍手と称賛の声。
俺はただ畳を見つめ
膝に当てた両手に力を込める。
相手は富士崎の3年。
3枚差までよくやった。
準優勝だ。
十分だ。
滴る汗を拭い、
応援をしてくれた仲間の方へ笑顔を向ける。
うっ………
目に飛び込んできたのは
暗く淀んだ空気をまとい、
絵に書いたように落胆している瑞沢+新。
思いもよらない姿にギョッとして
どう声をかけていいのか分からない。
千早に至っては床に伏せて
拳でダンダンと畳を叩いていた。
肉まん「…く………、悔しい…悔しいよな……。」
NAME1「準優勝が…いちばん悔しい……。」
肩を震わせながら
まるで自分のことのように呻きを上げ涙する。
………何が十分だ。
満足してんじゃねーよ…俺…。
ふっと目頭が熱くなるのを感じた。
……泣くな。
俺はまだ
泣いていい程懸けてない。
” 悔しい ” だけでいい。
この悔しさを糧にして
もっと
もっと
もっと。
新のところまで。
もっと。
- 太一side - end.
《 第九章 ~完~ 》
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「やった!戸田先輩!!」
湧き立つ拍手と称賛の声。
俺はただ畳を見つめ
膝に当てた両手に力を込める。
相手は富士崎の3年。
3枚差までよくやった。
準優勝だ。
十分だ。
滴る汗を拭い、
応援をしてくれた仲間の方へ笑顔を向ける。
うっ………
目に飛び込んできたのは
暗く淀んだ空気をまとい、
絵に書いたように落胆している瑞沢+新。
思いもよらない姿にギョッとして
どう声をかけていいのか分からない。
千早に至っては床に伏せて
拳でダンダンと畳を叩いていた。
肉まん「…く………、悔しい…悔しいよな……。」
NAME1「準優勝が…いちばん悔しい……。」
肩を震わせながら
まるで自分のことのように呻きを上げ涙する。
………何が十分だ。
満足してんじゃねーよ…俺…。
ふっと目頭が熱くなるのを感じた。
……泣くな。
俺はまだ
泣いていい程懸けてない。
” 悔しい ” だけでいい。
この悔しさを糧にして
もっと
もっと
もっと。
新のところまで。
もっと。
- 太一side - end.
《 第九章 ~完~ 》
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