第九章*
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あ、
新の試合…
ざわつく会場を後にしてハッとする。
もう中では試合は行われていない。
いつの間に終わったんだろう。
集中してたからか、全く気が付かなかった…。
結果はどうだったんだろう。
ぐるりと辺りを見回すけど、
人がごった返していて中々見つけられない。
もう何でこんなに人多いの。
あぁ、そっか、決勝の観戦待ちか…。
出ることのできない決勝戦に
淡い悔しさを抱き唇を噛んだ。
新「NAME1。」
ふいに後ろから名前を呼ばれ
肩がぴょこんと跳ねる。
NAME1「…新。」
探していたその人は
へへ、と眉を下げながら笑った。
新「負けてもた。」
驚きですぐには声が出ずただ目を見開く。
だって、新が負けるなんて思ってもなかった。
新の相手そんなに強かったの…?
新「正直いけると思うてたわ。」
変わらずの笑顔でそんなふうに言うから
どう返したらいいのか言葉が見つからない。
とりあえず、
新のおでこにぴたりと手を当てた。
新「は…?!」
NAME1「…いや、熱でもあるのかと……。」
新「いや!ない!!」
NAME1「ほら顔真っ赤だし…。」
え、ほんとに具合悪いの?
そんな焦って距離取って、
気づかれないようにしてるんじゃ……。
NAME1「なんで焦るの。」
新「ちがう!大丈夫!平気やから!」
NAME1「だって……新が負けるとか……。」
新「………はは…。」
NAME1「ん?」
目を逸らす新にずいっと寄ると
ほんの少しの間を置いて、
新「はぁ、とりあえず
これから3・4位決定戦や。」
NAME1「…………?」
…………………は。
どうしよう、
さっきので満足しちゃって
すっかり忘れてた。
え、っと待って、混乱してる。
3・4位決定戦って…
そっか…、私と新が闘うのか。
NAME1「…力がもうありませーん。」
新「まだ15分あるで寝とき。」
NAME1「…そうする。」
ベンチに腰をかけ壁に背をつけて、
いつものように新にはもたれず
目を閉じて思考が閉じるのを待った。
触れはしない、けどすぐ隣にある
温もりを感じながら。
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あ、
新の試合…
ざわつく会場を後にしてハッとする。
もう中では試合は行われていない。
いつの間に終わったんだろう。
集中してたからか、全く気が付かなかった…。
結果はどうだったんだろう。
ぐるりと辺りを見回すけど、
人がごった返していて中々見つけられない。
もう何でこんなに人多いの。
あぁ、そっか、決勝の観戦待ちか…。
出ることのできない決勝戦に
淡い悔しさを抱き唇を噛んだ。
新「NAME1。」
ふいに後ろから名前を呼ばれ
肩がぴょこんと跳ねる。
NAME1「…新。」
探していたその人は
へへ、と眉を下げながら笑った。
新「負けてもた。」
驚きですぐには声が出ずただ目を見開く。
だって、新が負けるなんて思ってもなかった。
新の相手そんなに強かったの…?
新「正直いけると思うてたわ。」
変わらずの笑顔でそんなふうに言うから
どう返したらいいのか言葉が見つからない。
とりあえず、
新のおでこにぴたりと手を当てた。
新「は…?!」
NAME1「…いや、熱でもあるのかと……。」
新「いや!ない!!」
NAME1「ほら顔真っ赤だし…。」
え、ほんとに具合悪いの?
そんな焦って距離取って、
気づかれないようにしてるんじゃ……。
NAME1「なんで焦るの。」
新「ちがう!大丈夫!平気やから!」
NAME1「だって……新が負けるとか……。」
新「………はは…。」
NAME1「ん?」
目を逸らす新にずいっと寄ると
ほんの少しの間を置いて、
新「はぁ、とりあえず
これから3・4位決定戦や。」
NAME1「…………?」
…………………は。
どうしよう、
さっきので満足しちゃって
すっかり忘れてた。
え、っと待って、混乱してる。
3・4位決定戦って…
そっか…、私と新が闘うのか。
NAME1「…力がもうありませーん。」
新「まだ15分あるで寝とき。」
NAME1「…そうする。」
ベンチに腰をかけ壁に背をつけて、
いつものように新にはもたれず
目を閉じて思考が閉じるのを待った。
触れはしない、けどすぐ隣にある
温もりを感じながら。
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