第九章*
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“ “ ダッ…
“ さびしさにー “
《 さ 》と詠まれた時には既に立ち上がり
足は飛んだ札に向かっていた。
札を拾い上げ自席に戻る中、
同じく札を拾いに立っていた新の手が
頭にポンと触れる。
突拍子も無い出来事に
集中の糸がふっと切れそうになるのを
なんとかギリギリのところで持ち堪えた。
「…ぇ、なに、あの二人そうゆう感じ…?」
「ちょ、後で聞きにいこ!」
女子達がきゃあきゃあと噂する声が耳障りだ。
もう、詩暢ちゃん怖い顔してるじゃん…。
宣戦布告をするかのように《 し(の) 》を送る。
「クイーンが送った《しの》戻した…!」
詩暢「…ふ…ふふふっ…………。」
( 出た!クイーンスマイル…!怖いっ…! )
空気が緊張を帯びてピリピリするのを感じ
まさかの新によるハプニング(?)の空気を
いいタイミングで切り替えられたと自賛する。
“ お “ ヒュ…
“ おこ “ ビュッ
“ とのー “
詩暢ちゃんの鋭さが更に増した。
先程の《 しの 》の送り返しで
どうやら怒らせてしまったみたい…。
でも、チャンスでもある筈。
感情の乱れからペースを崩してくれれば。
《 き(り) 》が戻され13-12。
沸いた血が身体中を駆け巡り脳を痺れさせる。
熱い、きつい。
だけど
いつまでも続いて欲しいと思う不思議な感覚。
奏「…あ、机くん、こっちです。」
机「…どんな感じ?」
千早「……………。」
宮内「かなりの接戦よ。」
“ はn “ ヒュッ
“as“ バンッ
“ aそうー “
取りが荒くなってきた。
相手が強いと体力の消耗が激しい。
乱れた息を整えながら
ゆっくりと慎重に送り札を選ぶ。
《 いま(こ) 》を送り、耳を澄ました。
“ たm “ バシッ
“ aのをよー “
身体は疲れても耳に入る音は透明度を増していく。
聴こえるのに身体が動かないもどかしさが
焦りとストレスを与える。
“ あり “ ダッ
“ ま “ ヒュッ
NAME1「…あ………っ。」
机「NAME2がお手つき?!」
奏「ダブですね…、この試合ミスが目立ちます。」
( ダブ=札が二枚送られること。
出札は自陣《 ありま 》で
敵陣《 ありあ 》にお手つき。
自陣を取られたことによる送り札と
お手つきによる送り札で計二枚が送られる。 )
《 いま(こ) 》《 ち(ぎりお) 》が送られ12-10。
ここでのダブはかなり痛い。
でも動揺するな。
いつもどおり、落ち着いて…。
よく聴いて………。
.
“ “ ダッ…
“ さびしさにー “
《 さ 》と詠まれた時には既に立ち上がり
足は飛んだ札に向かっていた。
札を拾い上げ自席に戻る中、
同じく札を拾いに立っていた新の手が
頭にポンと触れる。
突拍子も無い出来事に
集中の糸がふっと切れそうになるのを
なんとかギリギリのところで持ち堪えた。
「…ぇ、なに、あの二人そうゆう感じ…?」
「ちょ、後で聞きにいこ!」
女子達がきゃあきゃあと噂する声が耳障りだ。
もう、詩暢ちゃん怖い顔してるじゃん…。
宣戦布告をするかのように《 し(の) 》を送る。
「クイーンが送った《しの》戻した…!」
詩暢「…ふ…ふふふっ…………。」
( 出た!クイーンスマイル…!怖いっ…! )
空気が緊張を帯びてピリピリするのを感じ
まさかの新によるハプニング(?)の空気を
いいタイミングで切り替えられたと自賛する。
“ お “ ヒュ…
“ おこ “ ビュッ
“ とのー “
詩暢ちゃんの鋭さが更に増した。
先程の《 しの 》の送り返しで
どうやら怒らせてしまったみたい…。
でも、チャンスでもある筈。
感情の乱れからペースを崩してくれれば。
《 き(り) 》が戻され13-12。
沸いた血が身体中を駆け巡り脳を痺れさせる。
熱い、きつい。
だけど
いつまでも続いて欲しいと思う不思議な感覚。
奏「…あ、机くん、こっちです。」
机「…どんな感じ?」
千早「……………。」
宮内「かなりの接戦よ。」
“ はn “ ヒュッ
“as“ バンッ
“ aそうー “
取りが荒くなってきた。
相手が強いと体力の消耗が激しい。
乱れた息を整えながら
ゆっくりと慎重に送り札を選ぶ。
《 いま(こ) 》を送り、耳を澄ました。
“ たm “ バシッ
“ aのをよー “
身体は疲れても耳に入る音は透明度を増していく。
聴こえるのに身体が動かないもどかしさが
焦りとストレスを与える。
“ あり “ ダッ
“ ま “ ヒュッ
NAME1「…あ………っ。」
机「NAME2がお手つき?!」
奏「ダブですね…、この試合ミスが目立ちます。」
( ダブ=札が二枚送られること。
出札は自陣《 ありま 》で
敵陣《 ありあ 》にお手つき。
自陣を取られたことによる送り札と
お手つきによる送り札で計二枚が送られる。 )
《 いま(こ) 》《 ち(ぎりお) 》が送られ12-10。
ここでのダブはかなり痛い。
でも動揺するな。
いつもどおり、落ち着いて…。
よく聴いて………。
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