第九章*
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乱れた髪に汗が伝い落ちる。
濡れた頬をシャツの袖で拭って息を吐いた。
NAME1「…ふー………っ。」
一度頭の中を整理しよう。
《ひとも》が出たから今送られた《ひとは》は
一字決まり《ひ》になった。
《いまは》出たから《いまこ》は《いま》、
《ち》で《ちぎりお》攻めるけど
自陣《ちぎりき》も意識から外さない。
《き》札3枚中《きみがため》の2枚は
読まれたから《きり》は《き》で取る。
《よも》《よを》しっかり聞いて間違えない。
《た》《お》《あ》札はまだ空札があるから慎重に。
《こ》札は残り全部空札。
《み》は残り全部当たり札、素早く攻める。
《はなさ》まだだけど空札の《はなの》気をつける。
《なげき》《なにし》よく聴いて札直狙う。
“ あ “ バッ
“ きの “ ヒュッ
“ たのー “
《 あ 》札の中でも《 あきの 》は
私にとっては特別聴き取りやすい。
ここからまた少しずつ流れ作ってくよ。
一字決まり《 き(り) 》を送る。
“ あ “ バッ
“ さ “ パッ…
“ ぼらけうぢのかはぎりたえだえに “
奏「若宮クイーン、最初から狙ってましたね。」
千早「…うん……。」
“ あ “ バッ
“ らざ “ ヒュォッ…
空を切る微かな響きに目を見開く。
反応は私の方が早かったのに…。
詩暢ちゃんは私の手の下を掠めて
真っ直ぐに鋭く札を払った。
汗に濡れたせいか、
ぞくりと背筋を冷たいものが撫でる。
送り札は《 わが(い) 》。
“ s “ シュッ
“ hiらつゆにー “
「信じられないくらいの感じの良さ…。」
「すごい…接戦。」
詩暢ちゃん、《 しの 》攻めてきた。
いつもはしっかり聞いてから出る詩暢ちゃんも
《 しの 》には多少ムキになるのか…。
《 しら 》が潰れて《 しの 》が
一字決まり《 し 》に変わってより有利になる。
《 ひ(とは) 》を送り掌の湿りを膝で拭った。
“ ちぎ “ ヒュ…
“ りき “ パァン
奏「あぁっ…!」
千早「NAME1が…珍しい…。」
宮内「一体何が起こったの?」
ここに来て痛恨のミスを犯す。
取り損だ…。
( 取ったのにお手つきで無駄になること。
取った札が敵陣=札を送れない
取った札が自陣=1枚送られる )
敵陣《 ちぎりお 》を攻めて
自陣《 ちぎりき 》に戻って取ったが
《 ちぎりお 》にも触れてしまっていた。
落ち着いて。
焦っちゃ駄目。
一字決まりだらけになって状況は有利。
送られた《 ひ(とは) 》を並べながら
しっかりと息を吐き大きく吸い込み胸に送る。
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乱れた髪に汗が伝い落ちる。
濡れた頬をシャツの袖で拭って息を吐いた。
NAME1「…ふー………っ。」
一度頭の中を整理しよう。
《ひとも》が出たから今送られた《ひとは》は
一字決まり《ひ》になった。
《いまは》出たから《いまこ》は《いま》、
《ち》で《ちぎりお》攻めるけど
自陣《ちぎりき》も意識から外さない。
《き》札3枚中《きみがため》の2枚は
読まれたから《きり》は《き》で取る。
《よも》《よを》しっかり聞いて間違えない。
《た》《お》《あ》札はまだ空札があるから慎重に。
《こ》札は残り全部空札。
《み》は残り全部当たり札、素早く攻める。
《はなさ》まだだけど空札の《はなの》気をつける。
《なげき》《なにし》よく聴いて札直狙う。
“ あ “ バッ
“ きの “ ヒュッ
“ たのー “
《 あ 》札の中でも《 あきの 》は
私にとっては特別聴き取りやすい。
ここからまた少しずつ流れ作ってくよ。
一字決まり《 き(り) 》を送る。
“ あ “ バッ
“ さ “ パッ…
“ ぼらけうぢのかはぎりたえだえに “
奏「若宮クイーン、最初から狙ってましたね。」
千早「…うん……。」
“ あ “ バッ
“ らざ “ ヒュォッ…
空を切る微かな響きに目を見開く。
反応は私の方が早かったのに…。
詩暢ちゃんは私の手の下を掠めて
真っ直ぐに鋭く札を払った。
汗に濡れたせいか、
ぞくりと背筋を冷たいものが撫でる。
送り札は《 わが(い) 》。
“ s “ シュッ
“ hiらつゆにー “
「信じられないくらいの感じの良さ…。」
「すごい…接戦。」
詩暢ちゃん、《 しの 》攻めてきた。
いつもはしっかり聞いてから出る詩暢ちゃんも
《 しの 》には多少ムキになるのか…。
《 しら 》が潰れて《 しの 》が
一字決まり《 し 》に変わってより有利になる。
《 ひ(とは) 》を送り掌の湿りを膝で拭った。
“ ちぎ “ ヒュ…
“ りき “ パァン
奏「あぁっ…!」
千早「NAME1が…珍しい…。」
宮内「一体何が起こったの?」
ここに来て痛恨のミスを犯す。
取り損だ…。
( 取ったのにお手つきで無駄になること。
取った札が敵陣=札を送れない
取った札が自陣=1枚送られる )
敵陣《 ちぎりお 》を攻めて
自陣《 ちぎりき 》に戻って取ったが
《 ちぎりお 》にも触れてしまっていた。
落ち着いて。
焦っちゃ駄目。
一字決まりだらけになって状況は有利。
送られた《 ひ(とは) 》を並べながら
しっかりと息を吐き大きく吸い込み胸に送る。
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