第八章*
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” よの ” バッ
- 五字決まり 囲い手…
” なか ”
” よ ” ヒュッ…
「す、すごい。」
「見たか今の。」
ギャラリーが密かに沸き立つ。
宮内「ちょっと真島くん、NAME2さん、
今のなんなの?変な動きしたわね?」
太一「あぁ今のは、千早の陣に《 よのなかよ 》
クイーンの陣に《 よのなかは 》があって
決まり字が長いからお互い囲い手をしたんです。」
宮内「囲い手?」
NAME1「決まり字が詠まれるまで
触れないように囲って守るんですよ。」
太一「出札は千早の陣の《 よのなかよ 》だった。
千早は札を押さえるだけだったんです。
でも…千早が押さえるより早く
クイーンの手が僅かな隙間から………。」
NAME1「詩暢ちゃん得意の《 囲い手破り 》です。」
詩暢ちゃんは感じも良い方で
テクニックも格別だ。
千早の表情がつい10分前とはまるで違う。
イメージできなくなるでしょう?
この相手 に勝つ自分を。
千早の陣は25枚、詩暢ちゃんの陣は11枚。
14枚差…。
ここまで開くと攻めがるたの千早には不利だ。
自ずと自陣の出札が増えて守らされる。
攻める気力を失ってしまう。
” おほけ ” ヒュ…
” なくー ”
千早のスピードが落ちた…?
………ああ、そうか、千早。
丸くなった千早の背中が
初めて詩暢ちゃんと闘った時の
自分に重なって見え、納得をする。
あの時は、それまで
束で負けたことなんか無かったのに
前半で10枚以上の差をつけられて
唯一の武器の感じも上手く活かせなくなって
先が真っ暗になって、絶望したっけ。
詩暢「…別にかまへん…、早いとこ終わらせよ。」
きっと私にしか聞こえないような小さな声で
ぽつりとそう呟いた詩暢ちゃんの横顔は
すごくすごく寂しそうだった。
千早、詩暢ちゃんを一人にしないで………。
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” よの ” バッ
- 五字決まり 囲い手…
” なか ”
” よ ” ヒュッ…
「す、すごい。」
「見たか今の。」
ギャラリーが密かに沸き立つ。
宮内「ちょっと真島くん、NAME2さん、
今のなんなの?変な動きしたわね?」
太一「あぁ今のは、千早の陣に《 よのなかよ 》
クイーンの陣に《 よのなかは 》があって
決まり字が長いからお互い囲い手をしたんです。」
宮内「囲い手?」
NAME1「決まり字が詠まれるまで
触れないように囲って守るんですよ。」
太一「出札は千早の陣の《 よのなかよ 》だった。
千早は札を押さえるだけだったんです。
でも…千早が押さえるより早く
クイーンの手が僅かな隙間から………。」
NAME1「詩暢ちゃん得意の《 囲い手破り 》です。」
詩暢ちゃんは感じも良い方で
テクニックも格別だ。
千早の表情がつい10分前とはまるで違う。
イメージできなくなるでしょう?
千早の陣は25枚、詩暢ちゃんの陣は11枚。
14枚差…。
ここまで開くと攻めがるたの千早には不利だ。
自ずと自陣の出札が増えて守らされる。
攻める気力を失ってしまう。
” おほけ ” ヒュ…
” なくー ”
千早のスピードが落ちた…?
………ああ、そうか、千早。
丸くなった千早の背中が
初めて詩暢ちゃんと闘った時の
自分に重なって見え、納得をする。
あの時は、それまで
束で負けたことなんか無かったのに
前半で10枚以上の差をつけられて
唯一の武器の感じも上手く活かせなくなって
先が真っ暗になって、絶望したっけ。
詩暢「…別にかまへん…、早いとこ終わらせよ。」
きっと私にしか聞こえないような小さな声で
ぽつりとそう呟いた詩暢ちゃんの横顔は
すごくすごく寂しそうだった。
千早、詩暢ちゃんを一人にしないで………。
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