第八章*
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意識が深く沈みかけた時
ふと周りのザワつきに現実へと引き戻される。
「北央の甘粕那由太相手に24枚差……。」
「強い……さすがクイーン。」
「でももっと早く上がった子いたよね。」
「NAME2NAME1だよ、ほらあそこにいる。」
「次期クイーンって言われてる子だろ?」
耳に飛び込んでくる他校の子たちの会話。
覚醒しきらない頭では追いつけずにいた。
新「NAME1。」
NAME1「新…おはよ…あれ、詩暢ちゃんは?」
新「2回戦の組み合わせ出る頃やで向こう行った。」
NAME1「そっか、私たちも行こ。」
「2回戦の組み合わせしまーす。」
ベンチから腰を上げると同時に声がかかる。
人集りをかき分け覗き込むと
7番に【 若宮 詩暢 】の用紙が置かれた。
詩暢ちゃんの相手…
当たりたい。
まだ当たりたくない。
当たりたい。
8番の用紙が置かれるまでの数秒が
酷く長く感じて
トクトクと鳴る胸の鼓動に
耳を傾けその時を待つ。
8番【 綾瀬 千早 】
静かだった心臓がバクンと跳ねた。
…千早………
千早と詩暢ちゃんがー……。
ライバル2人の対戦。
それはどちらか片方が脱落するということ。
私が勝負を望んだ2人のうち1人とは、
闘えないということだ。
悲しいというか残念というか
なんともやり切れない気持ちになる中、
無意識に詩暢ちゃんの勝利と
千早の敗退と思い込み自らに矛盾を感じる。
…私、千早をライバルだと言っておいて
千早のかるたを見下してる……?
千早を、認めてない……?
モヤモヤと物憂い気持ちで心が澱む。
新「NAME1?大丈夫か?
NAME1は次、不戦勝やな。」
新の言葉にハッとして持ち直した。
駄目、考え事は後。
今日はかるたのことだけを、
試合のことだけを考える。
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意識が深く沈みかけた時
ふと周りのザワつきに現実へと引き戻される。
「北央の甘粕那由太相手に24枚差……。」
「強い……さすがクイーン。」
「でももっと早く上がった子いたよね。」
「NAME2NAME1だよ、ほらあそこにいる。」
「次期クイーンって言われてる子だろ?」
耳に飛び込んでくる他校の子たちの会話。
覚醒しきらない頭では追いつけずにいた。
新「NAME1。」
NAME1「新…おはよ…あれ、詩暢ちゃんは?」
新「2回戦の組み合わせ出る頃やで向こう行った。」
NAME1「そっか、私たちも行こ。」
「2回戦の組み合わせしまーす。」
ベンチから腰を上げると同時に声がかかる。
人集りをかき分け覗き込むと
7番に【 若宮 詩暢 】の用紙が置かれた。
詩暢ちゃんの相手…
当たりたい。
まだ当たりたくない。
当たりたい。
8番の用紙が置かれるまでの数秒が
酷く長く感じて
トクトクと鳴る胸の鼓動に
耳を傾けその時を待つ。
8番【 綾瀬 千早 】
静かだった心臓がバクンと跳ねた。
…千早………
千早と詩暢ちゃんがー……。
ライバル2人の対戦。
それはどちらか片方が脱落するということ。
私が勝負を望んだ2人のうち1人とは、
闘えないということだ。
悲しいというか残念というか
なんともやり切れない気持ちになる中、
無意識に詩暢ちゃんの勝利と
千早の敗退と思い込み自らに矛盾を感じる。
…私、千早をライバルだと言っておいて
千早のかるたを見下してる……?
千早を、認めてない……?
モヤモヤと物憂い気持ちで心が澱む。
新「NAME1?大丈夫か?
NAME1は次、不戦勝やな。」
新の言葉にハッとして持ち直した。
駄目、考え事は後。
今日はかるたのことだけを、
試合のことだけを考える。
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