第八章*
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詩暢「あら須藤さん来たはったん?」
須藤「どーも、クイーン。」
詩暢「やめてください、クイーンやなんて。
須藤さんに一回戦当たらへんかって
ホッとしてるのに。
でも団体戦で出場逃したのに個人戦やなんて
余程かるたがお好きなんやねえ。」
須藤「……。」
詩暢「ほな試合で当たりましたらお手柔らかに。」
須藤さんにありったけの嫌味を垂れると
私を見て口角を上げ
ひらりと手を振り去って行った。
須藤「ブッコロス💢」
千早「ええ!?」
須藤「おまえもブッツブス!」
千早「ええ!?」
須藤「おまえも今日こそブッツブス!」
NAME1「へー。」
須藤「……💢」
- 第1回戦 -
出札が10枚にも満たないうちから
戦意を失った相手を前に淡々と札を取る。
NAME1「ありがとうございました。」
相手のお手つきもあり26枚差の勝利。
周りが小さなどよめきに溢れた。
札束を引き上げ立ち上がると
詩暢ちゃんと目が合い互いに微笑む。
詩暢「ありがとうございました。」
なゆちゃん相手に24枚差。
詩暢ちゃんの圧倒的な強さに改めて気構えると
ぶるりと武者震いが込み上げた。
ロビーのベンチで身体を休め
タオルを被って夢と現実の狭間に浸る。
隣に腰かける詩暢ちゃんとは
特に何を話すでもなく
ゆっくりと時間が過ぎていった。
言葉を交わさなくても了知できる互いの気持ち。
ただ闘いたい。
闘って全てをぶつけたい。
永くやってきたからこそ分かる
札を交えれば相手を知れるということ。
努力を重ねた真剣勝負が
新しい自分を生み出してくれるということ。
今回ばかりは宿敵・若宮詩暢に向けて
周到に準備をしてきたから
気持ちの面でも至極落ち着けているし
今の自分のかるたに自信が持てる。
負けない。
負けられない。
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詩暢「あら須藤さん来たはったん?」
須藤「どーも、クイーン。」
詩暢「やめてください、クイーンやなんて。
須藤さんに一回戦当たらへんかって
ホッとしてるのに。
でも団体戦で出場逃したのに個人戦やなんて
余程かるたがお好きなんやねえ。」
須藤「……。」
詩暢「ほな試合で当たりましたらお手柔らかに。」
須藤さんにありったけの嫌味を垂れると
私を見て口角を上げ
ひらりと手を振り去って行った。
須藤「ブッコロス💢」
千早「ええ!?」
須藤「おまえもブッツブス!」
千早「ええ!?」
須藤「おまえも今日こそブッツブス!」
NAME1「へー。」
須藤「……💢」
- 第1回戦 -
出札が10枚にも満たないうちから
戦意を失った相手を前に淡々と札を取る。
NAME1「ありがとうございました。」
相手のお手つきもあり26枚差の勝利。
周りが小さなどよめきに溢れた。
札束を引き上げ立ち上がると
詩暢ちゃんと目が合い互いに微笑む。
詩暢「ありがとうございました。」
なゆちゃん相手に24枚差。
詩暢ちゃんの圧倒的な強さに改めて気構えると
ぶるりと武者震いが込み上げた。
ロビーのベンチで身体を休め
タオルを被って夢と現実の狭間に浸る。
隣に腰かける詩暢ちゃんとは
特に何を話すでもなく
ゆっくりと時間が過ぎていった。
言葉を交わさなくても了知できる互いの気持ち。
ただ闘いたい。
闘って全てをぶつけたい。
永くやってきたからこそ分かる
札を交えれば相手を知れるということ。
努力を重ねた真剣勝負が
新しい自分を生み出してくれるということ。
今回ばかりは宿敵・若宮詩暢に向けて
周到に準備をしてきたから
気持ちの面でも至極落ち着けているし
今の自分のかるたに自信が持てる。
負けない。
負けられない。
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