第八章*
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- 千早side -
……あれ、ここ……
寝起きのぼんやりとした頭のまま
ガチャリとドアノブを回し
辺りを確認するように
ゆっくりと外を覗くと
目前に現れた人物に心臓が飛び跳ねる。
須藤「ありえねえ……マジありえねえ……。」
千早「ギャハー!?」
須藤「意外と元気だなおまえ。」
千早「イヤー!」
鳴り響く脳中のサイレンに従い
咄嗟にドアを閉めようとしたけど
この男によっていとも簡単に阻まれた。
須藤「閉めんなよ。」
千早「なんで北央の人がここにっ!」
須藤「明日の個人戦に出んだよ。
この旅館は毎年ウチが使ってるとこ。
てゆーか体調不良で棄権ってなんだよ。
おまえ東京の代表で出たんだろ?!」
ぼーっとしたまま混乱へと移行していた思考回路が
ようやく落ち着きを取り戻し
倒れて棄権したことを思い出す。
罪悪感に苛まれてぼたぼたと目から涙が零れた。
須藤「ざけんなよ。
泣けば許されると思ってんのか?
東京のレベルが大したことないと思われたら
どうすんだ?恥さらしもいいとこ…」
太一「あんた!なにやってんだよ。」
顔を上げて仲間たちの姿を捉えると
考えるまでもなく床に伏せて手をついた。
千早「ご…ごめんみんな……ごめん………。」
奏「なにしてるんですか、千早ちゃん!
謝ることなんて……」
机「綾瀬!俺!今日初めて勝てたんだ!!」
奏「そうですよ!輝星高校には全員勝って
決勝トーナメントでも岡山の高校に勝って、
机くんなんか2連勝ですよ!」
机「読みが当たって《しら》が取れて…
あの1枚が勝負を決めたんだ!
富士崎に負けたけどもっと試合したかったなあ。」
肉まん「明日の階級別個人戦があるじゃん。
リベンジしてえ!富士崎のやつに!」
千早「あ…あの……。」
あれ…思ったのと違う。
みんな元気だ。
机「綾瀬は体調すぐには戻らないだろ?
朝イチの新幹線で帰ったら?」
千早「!!?」
やばい、凄い疎外感。
太一「みんな納得いくまでやれたみたいだよ。」
だけどなんか安心した。
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- 千早side -
……あれ、ここ……
寝起きのぼんやりとした頭のまま
ガチャリとドアノブを回し
辺りを確認するように
ゆっくりと外を覗くと
目前に現れた人物に心臓が飛び跳ねる。
須藤「ありえねえ……マジありえねえ……。」
千早「ギャハー!?」
須藤「意外と元気だなおまえ。」
千早「イヤー!」
鳴り響く脳中のサイレンに従い
咄嗟にドアを閉めようとしたけど
この男によっていとも簡単に阻まれた。
須藤「閉めんなよ。」
千早「なんで北央の人がここにっ!」
須藤「明日の個人戦に出んだよ。
この旅館は毎年ウチが使ってるとこ。
てゆーか体調不良で棄権ってなんだよ。
おまえ東京の代表で出たんだろ?!」
ぼーっとしたまま混乱へと移行していた思考回路が
ようやく落ち着きを取り戻し
倒れて棄権したことを思い出す。
罪悪感に苛まれてぼたぼたと目から涙が零れた。
須藤「ざけんなよ。
泣けば許されると思ってんのか?
東京のレベルが大したことないと思われたら
どうすんだ?恥さらしもいいとこ…」
太一「あんた!なにやってんだよ。」
顔を上げて仲間たちの姿を捉えると
考えるまでもなく床に伏せて手をついた。
千早「ご…ごめんみんな……ごめん………。」
奏「なにしてるんですか、千早ちゃん!
謝ることなんて……」
机「綾瀬!俺!今日初めて勝てたんだ!!」
奏「そうですよ!輝星高校には全員勝って
決勝トーナメントでも岡山の高校に勝って、
机くんなんか2連勝ですよ!」
机「読みが当たって《しら》が取れて…
あの1枚が勝負を決めたんだ!
富士崎に負けたけどもっと試合したかったなあ。」
肉まん「明日の階級別個人戦があるじゃん。
リベンジしてえ!富士崎のやつに!」
千早「あ…あの……。」
あれ…思ったのと違う。
みんな元気だ。
机「綾瀬は体調すぐには戻らないだろ?
朝イチの新幹線で帰ったら?」
千早「!!?」
やばい、凄い疎外感。
太一「みんな納得いくまでやれたみたいだよ。」
だけどなんか安心した。
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