第八章*
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” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
” あけぬればー ”
パンッ
よし、かなちゃんと千早、先取!
” たきのおとはー ”
バッ
え、肉まんくん左手も札触れちゃってるよ…!
太一、反応遅れてる…!
机くん、空振り…?!
あぁもう、3人ともなんで
いつもなら絶対しないミスを…!
試合前に気持ち作りきれなかったんだ。
緒戦の硬さが残ってる。
みんな落ち着いて…。
太一「みんな、一枚ずつ取ってくぞ!」
肉まん・机・奏「「「 オウッ! 」」」
千早の声だけが聞こえない。
平常を崩すその状況にドッと不安が押し寄せた。
すごい汗…。
よく見れば目も虚ろで
まだ序盤なのに息を切らしている。
どうしたの千早。
体調悪かったの?
そう考えてみれば、
目が充血していたのも
頭が痛いと言っていたのも
緊張してないと言いつつ大人しかったのも
全ての合点がいく…。
一緒にいたのになんで気づかなかったんだろう。
私なに見てたんだろう。
辛そうに札へ飛び込む千早の姿に
自らを責める言葉ばかりが浮かんだ。
神様…お願いします。
どうか最後まで試合させてください。
お願いします。
お願いします…。
広い会場で畳を叩く音だけが響く。
試合を見る余裕が持てずに
ただ両手を組んで千早を見守った。
太一…。
千早…。
肉まんくん…。
かなちゃん…。
机くん…。
神様…お願いします…。
みんなにいつもの力を出させてあげてください。
奇跡はいりません…。
どうかいつもどおりに…。
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” なにわづに さくやこのはな ふゆごもり
いまをはるべと さくやこのはな ”
” あけぬればー ”
パンッ
よし、かなちゃんと千早、先取!
” たきのおとはー ”
バッ
え、肉まんくん左手も札触れちゃってるよ…!
太一、反応遅れてる…!
机くん、空振り…?!
あぁもう、3人ともなんで
いつもなら絶対しないミスを…!
試合前に気持ち作りきれなかったんだ。
緒戦の硬さが残ってる。
みんな落ち着いて…。
太一「みんな、一枚ずつ取ってくぞ!」
肉まん・机・奏「「「 オウッ! 」」」
千早の声だけが聞こえない。
平常を崩すその状況にドッと不安が押し寄せた。
すごい汗…。
よく見れば目も虚ろで
まだ序盤なのに息を切らしている。
どうしたの千早。
体調悪かったの?
そう考えてみれば、
目が充血していたのも
頭が痛いと言っていたのも
緊張してないと言いつつ大人しかったのも
全ての合点がいく…。
一緒にいたのになんで気づかなかったんだろう。
私なに見てたんだろう。
辛そうに札へ飛び込む千早の姿に
自らを責める言葉ばかりが浮かんだ。
神様…お願いします。
どうか最後まで試合させてください。
お願いします。
お願いします…。
広い会場で畳を叩く音だけが響く。
試合を見る余裕が持てずに
ただ両手を組んで千早を見守った。
太一…。
千早…。
肉まんくん…。
かなちゃん…。
机くん…。
神様…お願いします…。
みんなにいつもの力を出させてあげてください。
奇跡はいりません…。
どうかいつもどおりに…。
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