第八章*
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じっとりとした暑さがこもる近江勧学館。
辺りの木々に群れる蝉がやかましく鳴いていた。
肉まん「あづ〜〜〜い…。」
着物を纏い袴を着けた肉まんくんが唸りを上げる。
肉まん「かなちゃーん、袴やめようよー。」
奏「うちの母がわざわざ
車で持ってきてくれたんですよ。
初の全国大会、正装で挑みましょう!」
机「下の会場はエアコン入ってるみたいだよ。」
エアコンか…。
音気にならないといいな…。
真夏の大会は唯でさえ暑くて集中しにくいのに
耳のいい私にとっては蝉の鳴き声はおろか
微かなエアコンの音さえも邪魔になる。
奏母「NAME1ちゃん着れた?」
NAME1「あっ、はい、一応…。
すみませんまたお借りして…。」
奏母「いいのよー、あなたみたいな美人が
着てくれたらウチの宣伝に…ブツブツ…」
奏ちゃんママ、商売魂が漏れてます…。
奏母「奏!真嶋くんの着付けは
お母さんに任せて試合の準備始めなさい。」
奏「お母さん、千早ちゃんの着付けは?」
奏母「終わったわよ。
千早ちゃんて無口で上品ね。
うちの着物がピッタリよ。」
一同 「「「「「 !? 」」」」」
そんな印象が付くなんて有り得ない!
心配になり、みんな一斉に
ロビーにいる千早の元を目指す。
机「大丈夫か綾瀬!」
NAME1「緊張してるの?」
おとなしくベンチに腰をかけた姿は
まるで人形の様な美しさ。
千早が無口だなんて絶対おかしい。
もう場の空気に呑まれ始めたかー…。
千早「ん?緊張してないよ。
だいじょーぶだいじょーぶ。」
NAME1「そう?」
大丈夫じゃないでしょ…。
まぁ初の全国、いくら千早でも
緊張くらいするよね。
「誰あの2人、めっちゃかわいかー。」
「なんで袴?!」
「東京代表の子らやろ?」
「芸能界デビューが決まっとうって噂やん!」
「ちげーよ、なんか姉妹がタレントなんやろ?」
…やっぱりまた目立ってる…。
本意でない周囲のザワつきに
深いため息をついて目を伏せた。
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じっとりとした暑さがこもる近江勧学館。
辺りの木々に群れる蝉がやかましく鳴いていた。
肉まん「あづ〜〜〜い…。」
着物を纏い袴を着けた肉まんくんが唸りを上げる。
肉まん「かなちゃーん、袴やめようよー。」
奏「うちの母がわざわざ
車で持ってきてくれたんですよ。
初の全国大会、正装で挑みましょう!」
机「下の会場はエアコン入ってるみたいだよ。」
エアコンか…。
音気にならないといいな…。
真夏の大会は唯でさえ暑くて集中しにくいのに
耳のいい私にとっては蝉の鳴き声はおろか
微かなエアコンの音さえも邪魔になる。
奏母「NAME1ちゃん着れた?」
NAME1「あっ、はい、一応…。
すみませんまたお借りして…。」
奏母「いいのよー、あなたみたいな美人が
着てくれたらウチの宣伝に…ブツブツ…」
奏ちゃんママ、商売魂が漏れてます…。
奏母「奏!真嶋くんの着付けは
お母さんに任せて試合の準備始めなさい。」
奏「お母さん、千早ちゃんの着付けは?」
奏母「終わったわよ。
千早ちゃんて無口で上品ね。
うちの着物がピッタリよ。」
一同 「「「「「 !? 」」」」」
そんな印象が付くなんて有り得ない!
心配になり、みんな一斉に
ロビーにいる千早の元を目指す。
机「大丈夫か綾瀬!」
NAME1「緊張してるの?」
おとなしくベンチに腰をかけた姿は
まるで人形の様な美しさ。
千早が無口だなんて絶対おかしい。
もう場の空気に呑まれ始めたかー…。
千早「ん?緊張してないよ。
だいじょーぶだいじょーぶ。」
NAME1「そう?」
大丈夫じゃないでしょ…。
まぁ初の全国、いくら千早でも
緊張くらいするよね。
「誰あの2人、めっちゃかわいかー。」
「なんで袴?!」
「東京代表の子らやろ?」
「芸能界デビューが決まっとうって噂やん!」
「ちげーよ、なんか姉妹がタレントなんやろ?」
…やっぱりまた目立ってる…。
本意でない周囲のザワつきに
深いため息をついて目を伏せた。
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