第七章*
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「瑞沢高校のみなさん、優勝おめでとう。」
空気を割る拍手と轟く歓声。
嵐のような喝采が頭の中で響きこだまする。
未だ夢なのではと錯覚してしまうほどに
現実味がなく気の抜けた顔をしていた。
千早「やったー!!」
机「大変だよー!初出場で初優勝!」
奏「いいんですか?本当に私たち優勝ですか?
東京代表になっちゃうんですか?!」
肉まん「何言ってんだかなちゃん、
さっき新聞の人も取材しに来たじゃんかー!」
太一「おいNAME1、
魂抜けたみたいな顔してんなよ!」
千早「そーだよ、美人が台無しー!」
肉まん「それお前が言うか!」
NAME1「…だって、まだ実感湧かない…!」
《優勝》という言葉を聞く度に
益々疑わしくなっていく現実。
ドッ!
千早「わ!なにすんのヒョロくん!なに?!」
肉まん「お前コワッ!」
ヒョロくんが突然、千早目掛けて体当たり、
奪う勢いでトロフィーを抱きしめる。
思いもよらぬヒョロくんの行動に
千早も咄嗟に抵抗した。
ヒョロ「これは……、
僕が北央の中等部に入った時から……、
ずっとウチの部室にあったんだ…。
ずっとずっとあったんだ……!!
来年は絶対に取り返す!!!」
ぐしゃりと崩した顔でしゃくり泣き
悲嘆に叫ぶヒョロくんの姿を目の当たりにして
ようやくこのトロフィーの重さを理解する。
須藤「…帰ろう、ヒョロ。」
須藤さんが肩を支えると
ヒョロくんは俯いたままゆっくりと腰を上げ
私たちに背を向けた。
須藤「東京の代表が無様な試合したら許さないよ。」
宅間「須藤先輩ずみません…!」
竜ヶ崎「ずみまぜん…っ!」
ヒョロ「ほんとにほんとに、ずみません…!」
須藤「謝んなよ、なんでだよ。」
甘糟「だって先輩、最後の大会だったのにー…。」
” 最後の大会 ” ー…。
耳に入ると同時に動悸が激しくなる。
……そうだ、
須藤さん…3年だから……。
身近で見てきた彼の努力。
記憶が鮮明に脳裏を駆け巡り、
ぐっと唇を噛み締めた。
《 優勝 》
他校のみんなの想い全てが乗った
とてもとても重みのある誇り。
それはこの先の期待を背負うことー…。
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「瑞沢高校のみなさん、優勝おめでとう。」
空気を割る拍手と轟く歓声。
嵐のような喝采が頭の中で響きこだまする。
未だ夢なのではと錯覚してしまうほどに
現実味がなく気の抜けた顔をしていた。
千早「やったー!!」
机「大変だよー!初出場で初優勝!」
奏「いいんですか?本当に私たち優勝ですか?
東京代表になっちゃうんですか?!」
肉まん「何言ってんだかなちゃん、
さっき新聞の人も取材しに来たじゃんかー!」
太一「おいNAME1、
魂抜けたみたいな顔してんなよ!」
千早「そーだよ、美人が台無しー!」
肉まん「それお前が言うか!」
NAME1「…だって、まだ実感湧かない…!」
《優勝》という言葉を聞く度に
益々疑わしくなっていく現実。
ドッ!
千早「わ!なにすんのヒョロくん!なに?!」
肉まん「お前コワッ!」
ヒョロくんが突然、千早目掛けて体当たり、
奪う勢いでトロフィーを抱きしめる。
思いもよらぬヒョロくんの行動に
千早も咄嗟に抵抗した。
ヒョロ「これは……、
僕が北央の中等部に入った時から……、
ずっとウチの部室にあったんだ…。
ずっとずっとあったんだ……!!
来年は絶対に取り返す!!!」
ぐしゃりと崩した顔でしゃくり泣き
悲嘆に叫ぶヒョロくんの姿を目の当たりにして
ようやくこのトロフィーの重さを理解する。
須藤「…帰ろう、ヒョロ。」
須藤さんが肩を支えると
ヒョロくんは俯いたままゆっくりと腰を上げ
私たちに背を向けた。
須藤「東京の代表が無様な試合したら許さないよ。」
宅間「須藤先輩ずみません…!」
竜ヶ崎「ずみまぜん…っ!」
ヒョロ「ほんとにほんとに、ずみません…!」
須藤「謝んなよ、なんでだよ。」
甘糟「だって先輩、最後の大会だったのにー…。」
” 最後の大会 ” ー…。
耳に入ると同時に動悸が激しくなる。
……そうだ、
須藤さん…3年だから……。
身近で見てきた彼の努力。
記憶が鮮明に脳裏を駆け巡り、
ぐっと唇を噛み締めた。
《 優勝 》
他校のみんなの想い全てが乗った
とてもとても重みのある誇り。
それはこの先の期待を背負うことー…。
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