第七章*
お名前入力
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
須藤「失礼します。」
一度立ち上がり流れを切って息を整える。
やりにくい…。
思うようにならなくてむしゃくしゃする。
脳内をチラつくNAME1の影を
頭を揺らして振り切った。
あぁやっぱり、見下ろすって落ち着くなあ…。
須藤「北央、一枚ずつ取ってくぞ!」
「「「「 オウッ!! 」」」」
確かに感じの速さはすごい。
でも
俺は3年間、NAME1と練習してきたんだ。
感じに自信のあるやつの不得意も知ってる。
やりにくい形も分かる。
感じは才能だが、
かるたはそれだけじゃねえよ。
” わた ” バッ
” のはら ”
” こ ” パッ
フン
やっぱり大山札は苦手か?
敵陣に切り込んで《わたのはら こ》に囲い手。
綾瀬が俺の手から顔へ視線を移す。
なんだろう…………
惚れられたかな?
” わすらるるー ” バッ
” しらつゆにー ” ドッ
” みかきもりー ” トッ
” ー…… ”
” ー… ”
…………
……
…
こんな接戦になるなんて…
どんだけ攻めてもこっちのペースになりきれない。
ここで、
ここで自陣取られたくないー…。
” な ” バッ
” に ” シュッ
” はえのー ”
クソッ
気持ちが守りに傾いた。
攻めてれば敵陣抜けたのに
つい自陣の《なげけ》に手が伸びた…。
持田「攻 っ……!
……ハッ、
すみませんすみません、失礼しましたっ。」
持田先生………。
《 僕がかるた部顧問の持田です。
君らに基本は教えますが、
僕の夢も名人なんで僕は僕の為に練習します!》
そんなこと言うくせに
先生のかるたに凄味は無くて、
実力的にはすぐ追いついた。
《 日本の刃物は押す時じゃなく
引く時に切れるだろう?
まず敵陣に攻めていって、そこから
自陣に戻る方がスピードが出るんだよ。
ふぅーん。
ビシッ
あーほんとだーちょろいー。》
上手くいくときも行かないときも
かるたの楽しさを教えてくれたのは先生だ。
《 攻める気持ちが大事だよ。》
持田先生を
みんなを
全国大会に連れて行きたいー…。
勝ちたい。
勝ちたいー…。
- 須藤side - end.
.
須藤「失礼します。」
一度立ち上がり流れを切って息を整える。
やりにくい…。
思うようにならなくてむしゃくしゃする。
脳内をチラつくNAME1の影を
頭を揺らして振り切った。
あぁやっぱり、見下ろすって落ち着くなあ…。
須藤「北央、一枚ずつ取ってくぞ!」
「「「「 オウッ!! 」」」」
確かに感じの速さはすごい。
でも
俺は3年間、NAME1と練習してきたんだ。
感じに自信のあるやつの不得意も知ってる。
やりにくい形も分かる。
感じは才能だが、
かるたはそれだけじゃねえよ。
” わた ” バッ
” のはら ”
” こ ” パッ
フン
やっぱり大山札は苦手か?
敵陣に切り込んで《わたのはら こ》に囲い手。
綾瀬が俺の手から顔へ視線を移す。
なんだろう…………
惚れられたかな?
” わすらるるー ” バッ
” しらつゆにー ” ドッ
” みかきもりー ” トッ
” ー…… ”
” ー… ”
…………
……
…
こんな接戦になるなんて…
どんだけ攻めてもこっちのペースになりきれない。
ここで、
ここで自陣取られたくないー…。
” な ” バッ
” に ” シュッ
” はえのー ”
クソッ
気持ちが守りに傾いた。
攻めてれば敵陣抜けたのに
つい自陣の《なげけ》に手が伸びた…。
持田「
……ハッ、
すみませんすみません、失礼しましたっ。」
持田先生………。
《 僕がかるた部顧問の持田です。
君らに基本は教えますが、
僕の夢も名人なんで僕は僕の為に練習します!》
そんなこと言うくせに
先生のかるたに凄味は無くて、
実力的にはすぐ追いついた。
《 日本の刃物は押す時じゃなく
引く時に切れるだろう?
まず敵陣に攻めていって、そこから
自陣に戻る方がスピードが出るんだよ。
ふぅーん。
ビシッ
あーほんとだーちょろいー。》
上手くいくときも行かないときも
かるたの楽しさを教えてくれたのは先生だ。
《 攻める気持ちが大事だよ。》
持田先生を
みんなを
全国大会に連れて行きたいー…。
勝ちたい。
勝ちたいー…。
- 須藤side - end.
.