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第七章*

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NAME1「瑞沢高校のオーダー表です。」

太一「よろしくお願いします。」




太一と二人で願をかけながら

オーダー表を提出する。





原田「まつげくん、NAME1ちゃん。」

NAME1・太一「「 原田先生! 」」

NAME1「あれ、今日大会じゃ…。」




ハハッ…と困った笑みを浮かべる

原田先生の表情から、

白波会の選手たちの敗退を悟った。




原田「聞いたよ、決勝まで勝ち上がったって。
よかったよかった。
NAME1ちゃん準決勝で完封って凄いねえ。
どう?特訓の成果は出てる?」

NAME1「はい、おかげさまで。
集中の安定はまだまだ課題ですけど。」

原田「そうか。
千早ちゃんも絶好調なんだな。」




よしよし、と満悦し上気する原田先生。




太一「…………先生、俺……
千早でもプレッシャー感じること
あるって知らなくて………。」

原田「え?千早ちゃんが?!珍しい。」

NAME1「私も…。
気負った千早初めて見ました。」




《 千早、おまえも絶対に負けるなよ。 》




太一がかけたあの言葉。

私も当然のように受け止めたけど…。




太一「千早のいつもの強気さに
かける言葉まちがってー……
あんなにボロボロになるなんて。」

NAME1「べつに太一のせいじゃ…。」




額に手を当て俯く太一の姿に

少しの焦りを覚えて言葉を紡いだけど、




太一「いや、
千早のことさえわかってないんだって…
わかんないとダメなんだ。

俺、部長だから。」




英姿颯爽としたその口調と表情は

柱とするにはとても信頼のおけるもので、

彼の懐の深さに改めて気付かされた。






《 青春全部懸けたって新より強くはなれない 》




以前はそんな言葉を放つほど

心許なく脆いところがあったのに。

この3ヶ月…

いや今日のたった数時間の試合の中でか、

こんなにも大きく人を成長させるなんて

やっぱりチームは凄い。

私も成長できてるだろうか。




太一「じゃ、行ってきます。」




太一が踵を返すと

私も原田先生に一礼して着いていく。




原田先生の暖かい目が

また私達の中身を強くしてくれたようだった。





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