第六章*
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「6枚差ついたよー!」
「行ける行ける!」
「佐野先輩ナイスー!」
汗を流しながら、息を切らしながらも
笑顔と仲間への掛け声を絶やさない。
自らと仲間たちを盛り立てると共に、
相手である私たちにプレッシャーをかける。
《チーム》として
みんながそれを分かってやっている。
” なにしおはばー ”
ドオッ!!
太一「失礼。」
太一がわざと札を払い飛ばし
地面ばかり見つめたみんなの顔を上げさせた。
札を拾い集めると、自席への戻り際に
かなちゃん、千早、肉まんくん、私
と、順にポンと触れていく。
太一「西田、おまえはNAME1に続け。
それでみんなが楽になるから。
大江さんも粘ってるじゃん。
調子いいよ、勝てるよ。
千早。
……おまえは息をするだけで勝てる。」
最後に私を見据え頷いた。
言葉はあえて無い。
校庭から聞こえる部活動の掛け声。
近くの道路を走る車の排気音。
いつの間にか晴れた空を舞う鳥の羽ばたき。
今までハッキリと聴こえていたそれらが
まるで最初から無かったかのように消える。
指先は風無い日の波立たぬ湖の上を
滑るようにー…。
読手のクリアな声が私の胸に直接轟く。
音と捉える一歩前に、吐息が鼓膜を打つ。
” ちg ”
パパンッ
” iりきなー ”
ザワッ…
「な、なにあの子…。」
「瑞沢の……えっと、NAME2さんだって。」
「え?NAME2って、NAME2NAME1?!」
敵陣《ちぎりお》から《ちぎりき》への
渡り手にて25枚差、完封。
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「6枚差ついたよー!」
「行ける行ける!」
「佐野先輩ナイスー!」
汗を流しながら、息を切らしながらも
笑顔と仲間への掛け声を絶やさない。
自らと仲間たちを盛り立てると共に、
相手である私たちにプレッシャーをかける。
《チーム》として
みんながそれを分かってやっている。
” なにしおはばー ”
ドオッ!!
太一「失礼。」
太一がわざと札を払い飛ばし
地面ばかり見つめたみんなの顔を上げさせた。
札を拾い集めると、自席への戻り際に
かなちゃん、千早、肉まんくん、私
と、順にポンと触れていく。
太一「西田、おまえはNAME1に続け。
それでみんなが楽になるから。
大江さんも粘ってるじゃん。
調子いいよ、勝てるよ。
千早。
……おまえは息をするだけで勝てる。」
最後に私を見据え頷いた。
言葉はあえて無い。
校庭から聞こえる部活動の掛け声。
近くの道路を走る車の排気音。
いつの間にか晴れた空を舞う鳥の羽ばたき。
今までハッキリと聴こえていたそれらが
まるで最初から無かったかのように消える。
指先は風無い日の波立たぬ湖の上を
滑るようにー…。
読手のクリアな声が私の胸に直接轟く。
音と捉える一歩前に、吐息が鼓膜を打つ。
” ちg ”
パパンッ
” iりきなー ”
ザワッ…
「な、なにあの子…。」
「瑞沢の……えっと、NAME2さんだって。」
「え?NAME2って、NAME2NAME1?!」
敵陣《ちぎりお》から《ちぎりき》への
渡り手にて25枚差、完封。
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