第六章*
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机くんの固く握りしめる拳が心に刺さった。
机「だって……
僕がいなくても勝ち星は足りてるし
一勝もできないし……。」
奏「あ……なんだそんなこと。
別に気にしなくても………。」
机「手加減してもらって
一勝できたからって調子に乗るなよ。」
奏「…え………。」
NAME1「…ちょっ!机くん…!」
肉まん「机!なんだよそれ!」
鉛のように硬く重くなる空気。
机くんの想いが槍のように降り注ぐ。
机「楽しそうにやってるけど大江さんだって
全国大会に出る為の数合わせなんだよ!
誰でも良かったんだ。大江さんじゃなくても
僕じゃなくても……!!」
NAME1「机くん、そうじゃないって…」
千早「違うよ、机くん……」
机「違わないよ。全国大会出たいんだろ?
全国大会で会いたい奴がいるんだろ?!
綾瀬はそのことばっか考えてるじゃん。
NAME2だって勝ちはしたけど
上の空だし、どーせ綾瀬と同じだろ!」
溢れ出す机くんの苦しみ…
誰も止める術を持ち合わせていなかった。
机「とにかく今日はもう帰る。
テストだって近いし昨日だって寝てないんだ。」
ガタンと荒い音を立てて荷物を纏めると
こちらに目も向けずにドアへ向かっていく。
嫌だ止めなきゃと思いつつ、
言われたことが図星なばかりに
躊躇いただ見つめるしかできなかった。
太一「……………駒野。」
ずっと押し黙っていた太一が口を開くと
机くんの身体がビクッと弾む。
太一「…一試合だけ休んでいい。
決勝戦には出てもらう。部長命令だ。」
「瑞沢高校来てくださーい。
トーナメント始まりまーす。」
千早「や……いやだ太一なんで?!
机くんにも出てもらうよ準決勝!
机くんもチームなんだよ?!」
太一「あんな気持ちでかるた取れるかよ。」
肉まん「そーだそーだ、
いーよもうアイツなんか。」
私の中でなにかが吹っ切れたような感覚。
NAME1「ちがう。机くんが悪いんじゃない。」
目を閉じて、落ち着いて、みんなを見据えた。
NAME1「さっきはカッコ悪いとこ見せてごめん。
要だとか言ってもらってて、
経験だってこの中の誰よりもあるのに、
……本当情けない試合だった。
でも、もう大丈夫。まず私が先勝取るから。
だからみんなも続いて…!」
自分への、そして《チーム》への誓い。
あんなダサいかるたなんて
もう見せたくない。
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机くんの固く握りしめる拳が心に刺さった。
机「だって……
僕がいなくても勝ち星は足りてるし
一勝もできないし……。」
奏「あ……なんだそんなこと。
別に気にしなくても………。」
机「手加減してもらって
一勝できたからって調子に乗るなよ。」
奏「…え………。」
NAME1「…ちょっ!机くん…!」
肉まん「机!なんだよそれ!」
鉛のように硬く重くなる空気。
机くんの想いが槍のように降り注ぐ。
机「楽しそうにやってるけど大江さんだって
全国大会に出る為の数合わせなんだよ!
誰でも良かったんだ。大江さんじゃなくても
僕じゃなくても……!!」
NAME1「机くん、そうじゃないって…」
千早「違うよ、机くん……」
机「違わないよ。全国大会出たいんだろ?
全国大会で会いたい奴がいるんだろ?!
綾瀬はそのことばっか考えてるじゃん。
NAME2だって勝ちはしたけど
上の空だし、どーせ綾瀬と同じだろ!」
溢れ出す机くんの苦しみ…
誰も止める術を持ち合わせていなかった。
机「とにかく今日はもう帰る。
テストだって近いし昨日だって寝てないんだ。」
ガタンと荒い音を立てて荷物を纏めると
こちらに目も向けずにドアへ向かっていく。
嫌だ止めなきゃと思いつつ、
言われたことが図星なばかりに
躊躇いただ見つめるしかできなかった。
太一「……………駒野。」
ずっと押し黙っていた太一が口を開くと
机くんの身体がビクッと弾む。
太一「…一試合だけ休んでいい。
決勝戦には出てもらう。部長命令だ。」
「瑞沢高校来てくださーい。
トーナメント始まりまーす。」
千早「や……いやだ太一なんで?!
机くんにも出てもらうよ準決勝!
机くんもチームなんだよ?!」
太一「あんな気持ちでかるた取れるかよ。」
肉まん「そーだそーだ、
いーよもうアイツなんか。」
私の中でなにかが吹っ切れたような感覚。
NAME1「ちがう。机くんが悪いんじゃない。」
目を閉じて、落ち着いて、みんなを見据えた。
NAME1「さっきはカッコ悪いとこ見せてごめん。
要だとか言ってもらってて、
経験だってこの中の誰よりもあるのに、
……本当情けない試合だった。
でも、もう大丈夫。まず私が先勝取るから。
だからみんなも続いて…!」
自分への、そして《チーム》への誓い。
あんなダサいかるたなんて
もう見せたくない。
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