第六章*
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《恋》は私をおかしくする。
試合に全く関係ないことで
集中を削がれるなんて初めてだ。
自分が自分で無いみたいー…。
肉まん「おいNAME1、らしくねーじゃん、
5枚差まで詰められるなんてよー。
勝てたから良かったけどさぁ。」
NAME1「ご…ごめん…。」
千早「勝てたんだから大丈夫だよ。」
太一「みんなとりあえず昼飯食おう。」
奏「空いてる席探してきますね。」
肉まん「よっしゃ!もー超腹減った!」
千早「あはは、肉まんくんいつもじゃーん。」
一度その場を離れて
冷たい水で硬く絞ったタオルを顔に当てると
ひんやりとした感覚が肌に染み渡り
すっと力が抜けていく。
なにやってんだろ…私……。
みんなのいる教室へ戻ると
千早が私に気づいてこっちこっちと手招きした。
奏「私、今日初めて
” 攻める ” ってできた気がします。
相手右下段の狙ってた札取れた時って快感ですね!」
千早「だよねー!」
肉まん「これでリーグ戦は突破だろ。
トーナメントであと2回勝てば優勝?
行けそーじゃん!」
太一「でも1回でも負けたら終わりだろ。」
そうだよ。
負けたら終わる…。
みんなの努力が、夢が終わっちゃう。
これは個人戦じゃない。
ひとりのミスがチームの敗退に繋がってしまう。
みんな私を《チームの要》って言ってくれるんだ。
こんな気持ちで試合してどうするの。
肉まん「だからやっぱオーダー順で
絶対俺ら4人が取り零さないようにさー。」
千早「次当たる冨原西は1人だけ超強い子いるよ。」
肉まん「じゃあそれ、
机くんと当たるようにしてさー。」
千早「そこまでオーダー読み切れないよ。」
机「あの、僕、
今日はここで帰ってもいいかな。」
………え…っ…。
騒がしかったみんながぴたりと会話をやめ
一瞬で枯れたような空気になる。
奏「何言ってるんですか机くんっ。」
肉まん「バーカ、帰っていい訳ねーだろ。」
机くんの気持ちは
なんとなく気づいていたのに…。
嫌な雰囲気を感じつつも
団体戦では仕方ないのかなって
見逃してきてしまった。
何が《要》。
本当、情けない。
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《恋》は私をおかしくする。
試合に全く関係ないことで
集中を削がれるなんて初めてだ。
自分が自分で無いみたいー…。
肉まん「おいNAME1、らしくねーじゃん、
5枚差まで詰められるなんてよー。
勝てたから良かったけどさぁ。」
NAME1「ご…ごめん…。」
千早「勝てたんだから大丈夫だよ。」
太一「みんなとりあえず昼飯食おう。」
奏「空いてる席探してきますね。」
肉まん「よっしゃ!もー超腹減った!」
千早「あはは、肉まんくんいつもじゃーん。」
一度その場を離れて
冷たい水で硬く絞ったタオルを顔に当てると
ひんやりとした感覚が肌に染み渡り
すっと力が抜けていく。
なにやってんだろ…私……。
みんなのいる教室へ戻ると
千早が私に気づいてこっちこっちと手招きした。
奏「私、今日初めて
” 攻める ” ってできた気がします。
相手右下段の狙ってた札取れた時って快感ですね!」
千早「だよねー!」
肉まん「これでリーグ戦は突破だろ。
トーナメントであと2回勝てば優勝?
行けそーじゃん!」
太一「でも1回でも負けたら終わりだろ。」
そうだよ。
負けたら終わる…。
みんなの努力が、夢が終わっちゃう。
これは個人戦じゃない。
ひとりのミスがチームの敗退に繋がってしまう。
みんな私を《チームの要》って言ってくれるんだ。
こんな気持ちで試合してどうするの。
肉まん「だからやっぱオーダー順で
絶対俺ら4人が取り零さないようにさー。」
千早「次当たる冨原西は1人だけ超強い子いるよ。」
肉まん「じゃあそれ、
机くんと当たるようにしてさー。」
千早「そこまでオーダー読み切れないよ。」
机「あの、僕、
今日はここで帰ってもいいかな。」
………え…っ…。
騒がしかったみんながぴたりと会話をやめ
一瞬で枯れたような空気になる。
奏「何言ってるんですか机くんっ。」
肉まん「バーカ、帰っていい訳ねーだろ。」
机くんの気持ちは
なんとなく気づいていたのに…。
嫌な雰囲気を感じつつも
団体戦では仕方ないのかなって
見逃してきてしまった。
何が《要》。
本当、情けない。
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